寝不足が続くと、肌荒れしたりニキビができたりという経験はありませんか?
美しい肌を手に入れるために、化粧品でのお手入れも大事ですが、実は睡眠もとても重要です。
肌の生まれ変わりは眠っている間に行われます。
質の高い睡眠が肌に与える効果は美容液を超えるとも言われます。
この記事では、睡眠が美肌にとって欠かせない理由や、美肌を叶えるための質の高い睡眠を得るポイントについて、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。
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肌にとって睡眠が大切な理由
睡眠不足が続くと、肌のコンディションは明らかに悪くなります。
美肌を保つためには、スキンケアに気を配ることが必要ですが、それ以上に大切なのが、しっかり眠ること。
例えスキンケアが完璧でも、きちんとした睡眠取れていないと美肌を手に入れることはできません。
その理由は、肌の生まれ変わりは眠っている間に行われるから。
この肌の生まれ変わりに関係するのが、睡眠に連動して分泌される成長ホルモンです。
つまり、眠らないと成長ホルモンは分泌されず、肌の細胞作りも行われないということ。
睡眠不足が美肌の敵と言われるのはこのためです。
肌にとって、睡眠は最上の美容液なのです。
美肌の要「成長ホルモン」とは
成長ホルモンは「成長」との名前の通り、全身の細胞の成長と代謝を促進させるホルモンです。
子供では成長を促すホルモンですが、大人でも大切な働きをします。
成長ホルモンは、タンパク質の合成を促す働きがあり、細胞の再生や修復、疲労回復に役立っています。
疲労回復や免疫機能に作用するほか、美容やアンチエイジングにも大きく関わることから、「若返りホルモン」と呼ばれることもあります。
起きている時、血液は脳に集まりますが、睡眠中は成長ホルモンが血液に乗って全身の組織へと行き渡り、体中に張り巡らされた毛細血管が修復・再生され活性化することにより、シミやシワの改善、薄毛や白髪の予防にも効果が期待できます。
肌の再生は毎晩、このようにして行われているので、毎日の睡眠がいかに大切かわかりますよね。
美肌に重要なのは睡眠時間?寝る時間帯?
美肌にとって重要な成長ホルモンをたくさん分泌させるためにはどうしたらいいのでしょうか?
睡眠時間やゴールデンタイムという寝る時間帯なのか、どれが正しいのでしょうか。
睡眠時間は重要?たくさん寝た方がいい?
答えはNO。
成長ホルモンの分泌と睡眠時間の長さは関係ありません。
成長ホルモンは眠り始めの90分に分泌量がピークを迎え、3時間まで分泌されます。
10時間寝ても成長ホルモンが多く出るわけではないのです。
寝る時間帯は重要?
答えはNO。
かつて「22時から2時まで」が肌のゴールデンタイムと言われていましたが、それはもう過去の話。
成長ホルモンは眠り始めの3時間までの間に最も多く分泌されます。
したがって最近は寝る時間帯ではなく、「入眠後の3時間」が肌にとって重要だと言われています。
つまり、肌のゴールデンタイムは入眠後3時間が正解なのです。
成長ホルモン分泌のカギは「睡眠の“質”」
この成長ホルモンは1日の分泌量のうち約70%に相当する量が睡眠中に分泌されます。
睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という睡眠サイクルがあります。
特に入眠後に最初に訪れるノンレム睡眠の間が「成長ホルモンのシャワー」と呼ばれる分泌のピーク。
このシャワーが起こるのは寝ついてから約3〜4時間の間で、例えば午後10時に眠りについたとしたら午後10時〜午前2時頃になります。
この成長ホルモンのシャワーが行われる時間は、別名「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれ、健康にも美容にも大きな効果を発揮します。
つまりこの時間帯にいかに深い眠りに入れるかが成長ホルモンのシャワーをふんだんに浴びれるかのカギとなります。
睡眠環境を整えよう
質の良い睡眠を得るためには、睡眠環境を整えることが大切です。
例えば枕。
たった5mmの差で快眠を逃しているかもしれません。
高すぎても低すぎてもスムーズに寝返りを打てなくなり、目覚めが悪くなります。
- 仰向けに寝たときに、首が自然なC字カーブを描いている
- 横向きに寝たときに、額〜胸〜お腹の中心線が一直線となり、床と並行になっている
のが自分に合う枕の高さです。
ブレインスリープは睡眠の「質」に着目し開発された枕。
使う人の体や寝方に合わせてフィットしていくという機能性枕です。
水洗いできてしまうという清潔さも魅力。
自分だけの枕で良質な睡眠を得ることができます。
まとめ:スキンケアでは睡眠不足を補えない
睡眠不足による肌荒れは、どんなスキンケアでも補うことはできません。
入浴やスキンケアに時間をかけるよりも、きちんとした睡眠をとることが大切です。
質の良い睡眠が取れれば、成長ホルモンのシャワーを余すことなく浴び、美容液以上の効果を得ることもできます。
良質な睡眠が得られるよう、睡眠環境を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。