最近話題の「基底膜ケア」。
基底膜は表皮と真皮の境目にある薄い膜ですが、基底膜をケアすると何が良いのでしょうか。
実は基底膜には、美肌の司令塔として重要な役割があることがわかってきました。
この記事では、肌における基底膜の役割や美容における効果と必要性など、今こそ知りたい基底膜ケアについて、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。
基底膜はどこにある?
基底膜は、肌の表皮と真皮の境目にある薄い膜です。
その厚さはわずか0.1ミクロン(0.0001mm)。
卵の薄皮の200分の1程度しかありません。
そんなごく薄の膜が、表皮と真皮をつないで情報や物質をやり取りして肌の働きをサポートしてくれています。
基底膜の3つの働き
基底膜には3つの働きがあります。
- 表皮と真皮をつなぎ止める
- 表皮と真皮のコミュニケーションを司る
- 表皮幹細胞の維持に関与し、表皮と真皮を安定化する
この3つの働きによって、美肌を生み出す司令塔としての役割を果たす、まさに基底膜は肌再生の源なのです。
基底膜が壊れると何が起きる?
基底膜は、表皮幹細胞を正常に機能させるのに重要であることがわかってきました。
表皮幹細胞とは、表皮基底層に存在し、表皮の細胞を生み出して肌の機能を正常に保つ、いわば肌細胞の「母」。
基底膜はこの表皮幹細胞を直接支えて、肌細胞を生み出すために必要な土台となる環境を整えています。
この土台が揺らがなければ、表皮幹細胞はその能力を最大限に発揮し、美肌へと導くことができます。
一方で、基底膜が紫外線によってダメージを受けると、表皮幹細胞が正常に生み出されず、表皮のバリア機能が低下して乾燥や肌荒れの原因になります。
同時に、真皮のコラーゲンが減少し、シワやハリの低下などのエイジングサインが現れやすくなります。
20代から基底膜はすでにダメージを受けている?!
基底膜研究は資生堂で1991年頃から始まりました。
当初は紫外線による老化現象に基底膜が関わっているのではないか、という観点から研究が始まったそう。
資生堂の研究では、紫外線を浴びている部位と浴びていない部位の比較では、浴びていない部位の基底膜は一枚のシート状になっているのに対して、浴びている部位では、基底膜が断裂し、多重化していることが明らかになりました。
さらに、紫外線にあたっている部位の基底膜は、20代からすでに基底膜が壊れ始めていることがわかっています。
基底膜の変化は、キメの乱れが出る30代よりも前に起こり始めているのです!
これを「初期老化」と言い、あらゆるエイジングサインが、基底膜の乱れから始まることが予測できます。
基底膜はなぜ壊れる?
基底膜に一番影響を与えるのは紫外線です。
紫外線が当たっている部位では、基底膜を分解する「へパラナーゼ」と「ゼラチナーゼ(MMP-9)」という2種類の酵素が多くなっています。
この酵素が基底膜の成分である「ラミニン511」を分解することで、基底膜が壊れてしまいます。
基底膜が壊れることで、表皮幹細胞の働きも低下してしまい、エイジングサインにつながります。
表皮も真皮も整える?基底膜ケアの効果とは
このように「基底膜は肌の司令塔」として働いています。
基底膜をケアすることで表皮幹細胞が正常に働き、バリア機能を高め、うるおいUP、真皮ではコラーゲン産生が増加し、シワやたるみの予防にもつながります。
肌本来の再生力を取り戻すことができるので、肌全体にマルチな効果をもたらします。
基底膜ケアはいつから始める?
基底膜ケアはいつから始めたらよいのでしょうか。
答えは「早ければ早いほどいい」というのが正解です。
前述の通り、紫外線による基底膜ダメージは20代後半からすでに起きています。
でもすでにシワやたるみが気になる始めた年齢でも遅すぎるということはありません。
基底膜ダメージを防ぐことで表皮幹細胞の機能が正常に働くようになることで、乾燥しやすくなった肌にハリ・弾力感の改善も期待できます。
実験では、基底膜ケアによって、基底膜直下の真皮でのコラーゲン産生が増えていることも確認されています。
正しいお手入れをすることでエイジングの肌悩み改善も期待できますよ。
基底膜ケアは何をしたらいい?
いいことだらけの基底膜ケアですが、実際には何をしたら良いのでしょうか。
基底膜ケアに働く成分がわかってきています。
基底膜成分の分解を防ぐもの、産生を高めるものなど働きがそれぞれ異なります。
おすすめはラミニン511に着目した成分。
本気の基底膜ケアならクレ・ド・ポー ボーテ、プチプラならアクアレーベルがおすすめです。
・基底膜成分 ラミニン511の産生を促進する
ケルプレックス(クレ・ド・ポー ボーテ)

・基底膜成分 ラミニン511の分解を抑制する
ステムラン173(ナビジョン DR)

・基底膜分解酵素 ヘパラナーゼとゼラチナーゼの働きを抑える
ムクロジエキス、ウコンエキス(エリクシール レチノパワーリンクルクリームなど)

・基底膜の接着成分である「ラミニン332」の生産を促進
D-アラニン(アクアレーベル オールインワンジェルクリームなど)

まとめ
新しいスキンケア理論である「基底膜ケア」。
始めるのに遅すぎるということはありません!
表皮にも真皮にもいいことしかないこのスキンケアを、1日でも早く始めてみませんか?
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