20代なのに首のシワがある、目立つ気がする…。
首のシワは、顔のようにメイクやマスクでごまかしたり隠したりしにくいもの。
そのため20代でも首のシワに悩む人は少なくありません。
年齢を重ねることで深くなってしまったシワは改善するとは徐々に難しくなっていきます。
今、20代のうちに対策をしておくことがとても大切です。 この記事では、目立つ首のシワを改善するにはどうしたらよいのか、原因に合わせた対策や首のシワ改善効果が明らかになっている唯一のシワ改善有効成分について、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。
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20代でもできる!首のシワができる原因

20代はまだシワができないと思いがちですが、条件が揃えば肌の表面にシワとなってあらわれます。
首のシワもその一つ。
いま、美容感度が高い人々の間では、ネックケアが注目され始めています。
資生堂の調査によると「首を見て年齢を判断する」女性はなんと67%!
フェースケアばかりが注目されていた時代から、フェース&ボディーケアの時代へ。
今や首のケアは顔と同じくらい重要になってきています。
顔と首の皮膚は違う?首の皮膚の特徴
首のケアをする前に、知っておきたいのが、首の皮膚生理です。
資生堂の研究では、「首と顔の皮膚はつながっているのにその特性は大きく異なる」ことがわかっています。
首は顔よりうるおいがある
首には顔の2倍の汗腺があります。
うるおいがある反面、汗によってベタつきやすいのが特徴です。
首の皮膚色は黄みに寄っている
顔と首の皮膚色を比較したところ、色の明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)は同程度でした。
ところが、首の皮膚 顔に較べて、皮膚の表面近くの毛細血管が少ないため、赤みが少なく、黄みに寄っています。
顔の皮膚に較べて暗く、くすみを感じるのはこのためです。
首は顔より黄みが強い傾向が。さらに胸元は、顔に比べ毛細血管が少ないため、赤みが少なく黄色くくすんで見えがちです。
首の皮膚は薄く、たるみやすい
顔の皮ふの厚さは約1.7mmなのに対し、首は約1.2mmしかなく、顔の約3分の2の厚さです。
でも首の激しい動きと加齢によって、きめが横方向に流れてシワとなり目立つようになります。
首の皮膚は薄く、弾力性は顔よりも高いのですが、加齢により弾力性は低下し、ハリが失われやすい構造です。
首の皮膚をつまんで伸ばしてみると、あまり痛みを感じません。
肘などと同じで、皮下の組織や筋肉と密着していないためです。つまり、いったんハリが失われてしまうと、顔よりもたるみやすいということ。
加齢により、太く大きな「たるみジワ」が増えるのはそのためです。
首は「きめ」が深く、横方向の「きめじわ」ができやすい
肌の美しさの印象を左右する「きめ」。
実は、首の皮膚の「きめ」は顔より約3倍深く、形がきれいに整っています。
もし私たちが首を全く動さずに生活できるならば、首の「きめ」も美しく保たれるのですが、首は体の中でも動きが激しい部分のひとつ。
上下左右の動きによって、「きめ」はさらに深くなってしまいます。
特に左右に動かすことが多いため、深い「きめ」がしわに見える左右の「きめじわ」が発生するのです。
皮ふがのびやすい
首の皮ふは上下左右に動きやすくするため、のびやすいのも特徴です。
しかしのびやすい一方で、ハリや弾力を保つコラーゲンの変性などで、たるみやすい傾向も。
また、表情筋と直接つながっている顔の皮ふと違って、首の皮ふは筋肉との間にすき間があり、つながりが弱いため、たるみが現れやすいのです。
まだある!首のシワを悪化させる原因
紫外線
こちらは有名な写真なのでご存知の方も多いと思いますが、28年間トラック運転手として働いていた男性の写真です。
トラックの左側(左ハンドル)の窓から差し込む紫外線を浴び続けた結果、顔の左側の老化が進み、深いシワができてしまったものです。
Jennifer R S Gordon et al., N Engl J Med. 2012 366(16):e25
重い頭やストレートネックの影響で、コリや血行不良を起こしやすい
常に重い頭を支えていることで、首や肩はコリがちに...。
さらに、「ストレートネック」と呼ばれる、パソコンやスマホで長時間うつむき姿勢を続けると、首の正常なカーブが失われて真っ直ぐになってしまう症状により、肩・首のコリや頭痛のほか、血行不良から首のたるみやシワにつながるともいわれています。
お手入れ不足になりがち
顔のスキンケアは念入りでも、首は無防備になりがちでは?
身体の他の部位と比べて、紫外線や乾燥の影響を受けやすいため、肌にダメージが蓄積しやすい傾向にあります。
むくみやすい
首から胸元にかけてはたくさんのリンパが流れているため、老廃物が詰まり、むくみやすいという特徴も。
首のシワを改善する方法
美しいネックラインを保つために、また、首にしわやたるみを実感している方には、それ以上深くしないためのケア方法をご紹介します。
首のシワを改善する純粋レチノールを使う
シワ改善の有効成分は現在、以下の5種類がありますが、首の深いシワに対する改善効果が認められているのは資生堂の「純粋レチノール」だけ。
・ニールワン(POLA)
・純粋レチノール(資生堂)
・ナイアシンアミド
・VEP-M(メナード)
・ライスパワーNo.11+(勇心酒造)
レチノール自体は化粧品にも配合できる成分ですが、光や酸素があると性質が変化し、効果がなくなってしまいます。
資生堂の純粋レチノールはレチノールの効果を保つことができる専用の容器から開発し、シワの改善効果が認められた成分です。
20代のうちから純粋レチノール配合の美容液で首のお手入れをしておくことで、将来深いシワになることを防ぐことができますよ。
またレチノールにはターンオーバーを整える作用もあるので、首のくすみや色ムラが気になるという方にもおすすめの成分です。
紫外線対策をする
日焼け止めをきちんと首まで塗って紫外線から首の皮膚を守りましょう。
首の後ろもきちんと塗るのがポイントです。
デコルテまでが『顔』を意識したスキンケアを
首やデコルテのスキンケアは、皮ふ特性は違えども、「顔と同じような意識」を持って行うことが大切に!
化粧水や乳液は、顔になじませた延長で首やデコルテにもなじませましょう。
より効果的なケアを求めるなら、首用のケアアイテムをプラスするのも◎。
また、首やデコルテまわりのUV対策もとても重要。紫外線から守ることも肌の黄ぐすみ防止にもなりますよ。
特に首の後ろは見落としがちなので、日焼け止めをムラなくしっかり塗りましょう。
毎日のスキンケアと一緒に、ネック専用の化粧品を使用してマッサージ
お手入れは簡単。最近は首の皮膚生理に対応した専用の化粧品も登場しています。
お手持ちになければ、顔用の乳液やクリームを使用して、ネックマッサージをしましょう。
毎日のスキンケア後に、手のひら全体を使って、優しく皮膚を包み込むようにマッサージします。
首はデリケートな部分。強く刺激することは厳禁です。
マッサージを繰り返すことで、皮膚そのものが美しくなるのはもちろん、リンパの流れや血行が促進され、顔色も良くなります。
毎日のわずかな時間のネックゾーンケアで、首美人に。
首に自信が持てるようになると、無意識のうちに背筋も伸びて、全体の印象を美しく変えてくれるはずです。
生活習慣も見直して
空を見上げてストレッチ
首は左右に動かすことが多い部分。
子どもが「いやいや」をするように左右に首を振る動作はしわの原因になります。
1日に何度かゆっくりと空を見上げるように首をストレッチすると効果的です。
高すぎる枕を使わない
高すぎる枕は首にしわを作る原因のひとつ。
首に角度をつけると、しわになりやすいので気をつけましょう。
寝るときは、なるべく低い枕かタオルをくるくる巻いたものなどがオススメです。
もちろん、枕なしもOKです。
まとめ
20代でも気になる首のシワ。
シワ改善の有効成分である純粋レチノールを配合したシワ改善美容液で20代からのネックケアを始めてみましょう。