背中ニキビ対策のために保湿ケアをしたのに、かえってニキビが悪化してしまった、また全然治らないという経験はありませんか?
実は選ぶアイテムや使い方が間違っていると、ニキビを悪化させてしまう原因になります。
この記事では保湿で背中ニキビが悪化してしまう原因やその対策、ニキビを悪化させない保湿アイテムの選び方について、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。
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保湿で背中ニキビが悪化する2大原因
背中ニキビ対策として始めることが多いのが「保湿」。
でも保湿したらかえってニキビが悪化してしまった、減る気配がない、そんな経験ありませんか?
実は、保湿でニキビが悪化してしまうのは本当です。
その原因は2つあります。
- 保湿アイテムがニキビの原因になっている
- スキンケア方法が間違っている
これまで保湿をして背中ニキビが悪化した、治らなかったという方は、これらが原因かもしれません。
背中ニキビに合ったアイテムを選び、正しく使うことで、背中ニキビは予防することができます。
それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
原因1 保湿アイテムがニキビの原因になっている
1つめの原因として、使う保湿アイテムそのものがニキビの原因になっていることがあります。
背中ニキビができる原因には、
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌
- 過剰な皮脂
の3つの因子が関わっています。
背中ニキビの原因となる3大因子
ニキビは「毛穴の詰まり」から始まります。
詰まった毛穴でニキビの原因菌である「アクネ菌(C. acnes)」が「過剰な皮脂」を栄養にして増殖します。
アクネ菌が増えると、毛穴の中で炎症が起こり、ニキビが悪化してしまいます。
使う保湿アイテムがこれらの3つの因子に影響を与えてしまうと、ニキビの悪化につながります。
例えば、化粧品の成分の中にはアクネ菌の栄養源になってしまうものや、毛穴を詰まりやすくするものがあります。
このような成分が配合されているものを使うとニキビができやすくなってしまいます。
毛穴を詰まらせやすい成分としてはオレイン酸やアーモンド油などが有名です。
また保湿成分として汎用されるグリセリンはアクネ菌の栄養源になりやすいことが知られています。
背中ニキビができてしまう原因について詳しくはこちら↓で紹介しています。
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背中ニキビができる3つの原因と対処法
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原因2 スキンケア方法が間違っている
お肌に合ったスキンケアアイテムを選んでいても、使い方が間違っているとニキビを悪化させてしまうことがあります。
こんなスキンケアはN G!
ゴシゴシこする
背中ニキビの悪化で最も多いのがこのタイプ。
- ナイロンタオル
- ボディブラシ
- スクラブ入りのボディソープ
などを使っていませんか?
お肌を傷つけてしまうと余計に毛穴が詰まったり、炎症を起こしてニキビが悪化してしまいます。
お風呂でのすすぎが不充分
シャンプーやトリートメントのすすぎが不充分だと、背中に残ってしまい、毛穴の詰まりの原因になることがあります。
顔でも洗顔料のすすぎ残しが髪の生え際のニキビの原因になることがありますが、体も同じです。
シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナーは残らないよう、丁寧にすすぎましょう。
背中ニキビを悪化させないボディソープについて詳しくはこちら↓で紹介しています。
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薬用ボディソープで背中ニキビ対策
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背中ニキビを悪化させない保湿アイテムの選び方のポイント
背中ニキビを悪化させないために3つのポイントに気をつけて保湿アイテムを選びましょう。
- ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み
- 背中ニキビの3つの原因に対処できる
- 背中にも使いやすい剤型
ポイント1 ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み
背中ニキビケアのポイントはニキビのもとになりにくいノンコメドジェニックな化粧品を使うこと。
「コメド」とはニキビのもとのことです。
すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。
これを確認する試験である「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のある商品を選びましょう。
「ノンコメドジェニックテスト」は、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。
日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2023」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。
ニキビが気になるときは「ノンコメドジェニックテスト済み」の化粧品を選びましょう。
大人ニキビのスキンケアについて詳しくはこちら↓で紹介しています。
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大人ニキビの原因とスキンケアの基本 -予防に効果的なスキンケア方法-
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ポイント2 背中ニキビの3つの原因に対処できる
背中ニキビの原因は「毛穴の詰まり」「アクネ菌」「過剰な皮脂」の3つ。
つまり裏を返すと、この3つの因子への対策をおこなえば、背中ニキビの悪化を防ぐことができます。
おすすめの成分をご紹介します。
毛穴の詰まり対策
角層を柔らかくして、毛穴の詰まりを取り除くピーリング作用を持つ成分として、A H AやB H Aがおすすめです。
B H Aの1つであるサリチル酸はアクネ菌に対する殺菌作用もあり、医薬部外品の有効成分としても配合されます。
おすすめの成分
- グリコール酸、乳酸(AHA;α-ヒドロキシ酸、フルーツ酸)
- サリチル酸(BHA;β-ヒドロキシ酸)
アクネ菌対策
有効成分として殺菌成分や抗菌成分が配合されているものを選びましょう。
おすすめの成分
- イソプロピルメチルフェノール
- サリチル酸(BHA;β-ヒドロキシ酸)
- 感光素201号
またアクネ菌による炎症を抑える抗炎症成分もチェックしておきましょう。
おすすめの成分
- グリチルリチン酸2K
- グリチルレチン酸ステアリル
- アラントイン
過剰な皮脂対策
皮脂分泌を抑えるビタミンB類がおすすめです。
塩酸ピリドキシンは医薬部外品の有効成分としても使われます。
おすすめの成分
- ビタミンB6誘導体(塩酸ピリドキシン)
- ビタミンB2(リボフラビン)
パッケージの全成分表示を確認してみましょう。
ポイント3 背中にも使いやすい剤型
背中はよく見えず手も届きにくいため、お手入れがしにくい部位です。
そのような場所にはミストタイプの化粧水がおすすめです。
ミストにも容器を逆さまにしても使えるものがあるので、手が届きにくい背中にも使いやすい剤型でおすすめです。
きちんと治したいという方は、「毛穴の詰まり」「アクネ菌」にきちんと対処できるのが第2類医薬品のセナクリアもミストタイプで逆さにしても使える剤型です。
【第二類医薬品】繰り返す背中ニキビに。ニキビケアブランドと製薬会社が共同開発した「セナクリア」100mL 5,970円(税込)
おすすめポイント
有効成分のサリチル酸は、殺菌作用だけでなく、角層を柔らかくするピーリング効果があるので、毛穴の詰まりも予防してくれます。
アラントインはニキビの炎症を抑えるのでニキビの悪化を予防し、ニキビ跡になりにくくしてくれます。
エタノールも殺菌効果があり、ニキビの原因菌を殺菌してくれます。
脱脂作用もあるので、皮脂の多い背中ニキビにはさっぱりとした使い心地で気持ちよく使えます。
スプレータイプで背中にも塗布しやすいのも◎。
背中ニキビを治すスプレータイプの医薬品について詳しくはこちら↓で紹介しています。
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背中ニキビの市販薬|スプレータイプのおすすめランキング
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まとめ
せっかく保湿をしても、使うもの・使い方が間違っているとかえって背中ニキビを悪化させてしまいます。
背中ニキビの原因にきちんと対処できる保湿アイテムを選んで、正しいスキンケアをしましょう。