日焼け止め

BBクリームと日焼け止めを使う順番は?どちらが先?

bbクリームと日焼け止めの順番についてどっちが先?

多機能ファンデーションとして便利なBBクリーム。

日焼け止めと合わせて使うとより効果的です。

日焼け止めはCCクリームとの違い、日焼け止めと一緒に使う時の順番、効果を高める使い方などについて詳しく解説します。

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BBクリームと日焼け止めの違い

BBクリームと日焼け止めを塗る順番はそれぞれの特長を理解するとよくわかります。
それぞれの違いや、似たアイテムとしてCCクリームについてもご紹介します。

BBクリームとは

bbクリーム、ファンデーションの画像

BBクリームの「BB」とは「Blemish(傷) Balm(軟膏):ブレミッシュ・バーム」の頭文字をとったもの。

日本では韓国コスメから火が付いたので、「BBクリーム=韓国発」というイメージをもっている人が多いですが、実はBBクリームの発祥はドイツなのはご存知でしたか?

もともとはピーリングなどの美容施術などの後、皮膚の炎症を抑えたり、皮膚を保護する目的で処方された軟膏でした。

これが韓国経由で進化し日本でも広まったBBクリーム。
1本で美容液、日焼け止め、化粧下地、ファンデーションなどの役割を担ってくれます。

この機能の豊富さから「多機能ファンデーション」とも言われます。

「多機能ファンデーション」と言われることから、その主体はファンデーションです。

ファンデの成分・機能をベースに、美容液、日焼け止め、化粧下地などが一つになったアイテムです。

一本でお肌の色むらを簡単にカバーできるので、忙しい朝の時短アイテムとして、その手軽さが人気です。

日焼け止めとは

uvケアアイテムの画像。uvクリーム、uvミルク、uvローションなど。

BBクリームの主体がファンデーションであるのに対して、日焼け止めはUVカット機能を追求したアイテムです。

顔だけでなく、腕や背中などボディにも使える顔・からだ用のものがあります。

伸ばすと透明になるものが基本ですが、最近は肌色補正効果のある色付きのものや、光をコントロールしてお肌を美しく魅せる機能が付与されているものも増えています。

また、汗や水に強いウォータープルーフ性や、擦れに強いものなど、紫外線を浴びるシーンを考えた機能があるのも日焼け止めの特長です。

CCクリームとは

ccクリームのバルクイメージ画像。パープル(ラベンダー)、グリーン、ピンクの3色のバルク

BBクリームとよく比較されるものにCCクリームがあります。

CCクリームは「Color Condition(カラー コンディション)」や「Color Control(カラーコントロール)」を意味すると言われます。

機能的な特長は「化粧下地効果」「肌の色補正」「トーンアップ効果」です。

化粧下地を主体として、肌の色みや明るさをコントロールできるアイテムです。

ピンク系、グリーン系、パープル系などさまざまなカラーがあり、くすみや色むら、毛穴といった肌悩みに合わせたカラーを選ぶことで、肌悩みをカバーし、全体的なくすみを飛ばして透明感の高いお肌に魅せる効果があります。

BBクリームと比較すると自然な仕上がりのものが多いので、ナチュラルで抜け感のあるベースメイクにしたい時にも最適です。

BBクリームの日焼け止めとしての機能性

日焼け止めに限らず、UVカット効果のあるものには「SPF」「PA」が記載されています。

サンスクリーン 剤(uvクリームやuvスプレー、uvジェル、uvローションなど)、ファンデーション、化粧下地、フェイス パウダーなどに表示されるuv カット(サンカット)効果の指標である「SPF」「PA」について解説した図。SPFはUVB防御効果の指標。〜50+まで。PAはUVA防御効果の指標。PA+~PA++++で表される。

太陽光線は、紫外線、可視光線、赤外線の3つに分けられます。このなかで最もお肌にダメージを与えるのが紫外線(UV)です。

紫外線は波長の長いものから
UVA (320~400 nm)
UVB (280~320 nm)
UVC (100~280 nm)
に分類されます。

SPFはUVB防御効果の指標、PAはUVA防御効果の指標です。
BBクリームにも日焼け止め効果があるものには「S P F・P A」値が記載されています。

さらに、紫外線だけでなく、ブルーライトなどの可視光線もお肌に悪影響を与えることもあります。
数値としては記載されることはありませんが、肌色のBBクリームやファンデーションは可視光線もある程度カットすることができます
ブルーライトが気になる方は参考にしてみてください。

また、日焼け止めやBBクリームは紫外線を防ぐだけでなく、肌表面で物理的な膜を作ることでお肌を保護し、花粉やほこり、PM2.5などの微粒子が皮膚に直接付着することを防いでくれます。

【日焼け止めの基礎知識】「S P F・P A」とは?意味や違いをわかりやすく解説

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BBクリームと日焼け止めを一緒に使うメリット

BBクリームは日焼け止め効果もあるので、日焼け止めはいらないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でもそれはもったいないです!

BBクリームは肌色のファンデーションタイプ。
BBクリームを日焼け止め代わりに使う場合、商品に記載されたSPF・PA値を発揮するためには「パール粒大2個分」のBBクリームを使うことが必要です。

これは普通にファンデーションを使うときのおおよそ倍の量になります。
「パール粒大2個分」を使うと遮光効果はきちんと出せますが、ファンデーションとしては厚塗りになったり崩れやすくなります。

せっかく簡単にきれいに仕上げたいと思ってBBクリームを選んだのに、これでは勿体無いですよね。

また、日焼け止めについては、実はほとんどの方が規定量の半分くらいしか使っておらず、商品に記載されたS P F・P Aが発揮されていないと言われています。

Check
  • 規定量を使わないと記載されたSPF・PA値は得られない
  • ほとんどの人は規定量の半分しか使わない
  • クリームタイプの規定量はパール粒大2個分
  • パール粒大2個分のBBクリームは厚塗りになる

そこでおすすめしたいのが「日焼け止めのダブル使い」です。

UVカット効果を追求したアイテム、日焼け止めでしっかり遮光をし、BBクリームでお肌を美しく魅せるというダブル使い。
日焼け止めはUVB、UVA領域の遮光を得意としますが、肌色のBBクリームは可視光領域も遮光することができます。

BBクリームとダブル使いをすることで、それぞれの特長を発揮させながら遮光効果をおぎない合うことができます。

BBクリームと日焼け止めの順番

BBクリームと日焼け止めはダブル使いがおすすめとお伝えしました。
ここでは、BBクリームと日焼け止めを一緒に使う時の正しい順番をご紹介します。

BBクリームは美容液効果もありますが、特に化粧水のように水分をおぎなう効果は高くありません。保湿のスキンケアもきちんとしましょう。

スキンケアの順番は、水分の多いものからスタートし、徐々に油分の多いもので水分を閉じ込めていきます。

使用順序

bbクリームと日焼け止めの順番について示したイラスト。スキンケア、日焼け止め、ベースメイクの順番で使用する。アイテムとしては、化粧水→乳液→クリーム→日焼け止め→化粧下地・ccクリーム→bbクリーム→コンシーラー→フェイスパウダーの順番。

保湿クリームの後に日焼け止め、その後にBBクリームの順番です。
化粧下地やCCクリームを使う場合は日焼け止めとBBクリームの間で使います。

最後にフェイスパウダーを使うと仕上がりもより美しく、化粧もちも高まります。

使い方の3つのコツ

日焼け止めとBBクリームの使い方のコツをご紹介します。

使い方の3つのコツ

  • 使用量
  • 使用順序
  • 塗り直し

step
1
使用量のコツ

遮光効果をきちんと発揮するためには使用量をまもることが大切です。

日焼け止めの使用量の目安はクリームタイプはパール粒大2個分、ローションタイプなら100円硬貨大2個分です。

使用量の目安(顔の場合)

BBクリームはファンデーションとして美しく仕上がるのはパール粒大1個分です。

step
2
使用順序のコツ

BBクリームと日焼け止めを混ぜても良いかということを聞かれることがあります。
性状が変わってしまうことがあるため、基本的には混ぜるのはNG。

日焼け止めの後にBBクリームという使用順序をまもりましょう

またBBクリームにはスキンケア効果もありますが、水分をおぎなう効果は低いため、化粧水などの保湿のスキンケアはしっかりとおこないましょう。

step
3
塗り直しのコツ

日焼け止めやBBクリームを使った日の塗り直しはどのようにしていますか?
クリームタイプのものをもう一度塗るのは大変ですよね。

そこでおすすめしたいのがパウダータイプでの化粧直し
UVカット効果のあるパウダーファンデーションやフェイスパウダーで化粧直しをすればOKです。

まとめ

いかがでしたか?多機能ファンデーションとして便利なBBクリーム。日焼け止めと合わせて使うとより効果的です。正しい使い方で、お肌を美しく整えながら紫外線からきちんとお肌を守りましょう。

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  • この記事を書いた人

コスメ管理人

元化粧品メーカー研究員、現役薬剤師| 日本化粧品検定1級2級|日本コスメティック協会 コスメマイスター&スキンケアマイスター|日本フェムテック協会 認定フェムテックエクスパート |10年以上化粧品開発に携わった経験から、本当に肌に良い化粧品についてお伝えします。

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