日焼け止め

服につかない日焼け止め 選び方のポイントは“フリクションプルーフ” 

日焼け止めが服について白くなる に悩んでいた女性の画像。服が白くならない、変色しない日焼け止めを探している。服につきにくい、服につかない日焼け止めにおすすめを見つけて喜んでいる。

首や腕などに塗った日焼け止めで服が白くなったり取れなくて困ったことはありませんか?

そのような経験がある方へ、日焼け止めが服につく原因や、服につきにくい日焼け止め、さらに服についてしまった時の落とし方についてご紹介します。

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日焼け止めが服につく原因はこすれ

日焼け止めがついて服が白くなるイメージの画像。白くならない、服につきにくい、服につかない、体用の日焼け止めのおすすめを紹介します。

日焼け止めが服につく原因はズバリ「こすれ」。首や腕など、お洋服とこすれる部分は日焼け止めが取れやすい部位です。

服が白くなるのはなぜ?

服が白くなってしまうのは日焼け止めの成分が原因です。

紫外線をカットする成分には「紫外線散乱剤」「紫外線吸収剤」があります。
このうち紫外線散乱剤は塗ると白く見えてしまう成分です。

・紫外線散乱剤
→白く見える
・紫外線吸収剤
→透明(白くならない)

白く見える、見えないは光をカットするメカニズムによります。

日焼け止めは紫外線散乱剤と吸収剤の配合量によって3つに分けることができます。
紫外線散乱剤の配合量によって服についた時の白くなりやすさが変わると考えて良いでしょう。

日焼け止めの種類と白くなりやすさ

種類 白くなりやすさ
紫外線散乱剤のみ
(紫外線吸収剤フリー、ノンケミカル)

×
(白くなりやすい)

紫外線散乱剤+吸収剤
(ケミカル)

(白くなりやすい)
紫外線吸収剤のみ
(ケミカル)

(白くなりにくい)

紫外線吸収剤のみの日焼け止めであれば、服についても白く見えにくいでしょう。

紫外線吸収剤と散乱剤」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ビーチに日焼け止め、サングラス、貝殻が落ちている画像。日焼け止めに配合される紫外線吸収剤とは?その成分についてメリットとデメリット、肌に悪い?など解説します。
【日焼け止めの基礎知識】紫外線吸収剤とは?紫外線を防ぐ2種類の成分について解説

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白くならなければついていない?

実は、紫外線吸収剤は白く見えませんが、服にまったくついていないわけではありません
ただ見えていないだけです。

さらに紫外線吸収剤がついた服をハイターなどの塩素系漂白剤を入れて洗濯をしてしまうとピンク色になってしまうことがあります。

花王さんの製品Q&A

服についてしまうと日焼け止め効果も下がる

日焼け止めは均一に塗れていないと、塗りムラのある部分から紫外線を浴びてしまいます。

つまり日焼け止めがこすれて服についてしまうということは、塗りムラができて日焼け止め効果が下がってしまうということになるのです。

左:塗布膜が均一な時。紫外線(UV)カット成分である紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が均一に肌をおおうため、きちんと遮光できる。右:塗布膜が不均一な時。紫外線(UV)カット成分である紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が凝集したり、不均一に存在するため遮光効果が低下する。

服が汚れてしまうだけでなく、日焼け止め効果も下がってしまうので、服につかないことが大切です。

服につきにくい日焼け止めの選び方 3つのポイント

服につかない、つきにくい、白くならない日焼け止めをイメージした画像。

白くならない日焼け止めということで、散乱剤を配合していない紫外線吸収剤のみの日焼け止めをおすすめされている方もいらっしゃるようですが、これは根本的な解決にはなっていません

なぜなら、見えてないだけだからです。
そして万が一にも間違えて塩素系漂白剤でお洗濯してしまうとピンク色になってしまい、余計に洗濯の手間が増えたり、生地を傷めることにもなってしまいます。

服につきにくい日焼け止めの選び方 3つのポイント

  • こすれに強いフリクションプルーフ
  • 無着色(顔料不使用)
  • 吸収剤+散乱剤

ポイント① こすれに強いフリクションプルーフ

フリクションプルーフという言葉をご存知でしょうか?
friction=摩擦という意味で、フリクションプルーフの日焼け止めはこすれ・摩擦に強い日焼け止めです。

服につきにくいだけでなく、スポーツ時など汗をかいた時にタオルでこすっても落ちにくい、マスク着用時にも落ちにくいなど、最近注目の機能です。

もちろん落ちにくいので、日焼け止め効果の継続性も高いと言えます。

ポイント② 無着色(顔料不使用)

最近は色つきの日焼け止めも増えています。色つきの日焼け止めには色をつけるために酸化鉄などの顔料が配合されています。
こちらも色が移りますので気をつけましょう。

ポイント③ 吸収剤+散乱剤

フリクションプルーフの日焼け止めであれば、紫外線散乱剤が配合されていてもあまり心配することはありません。
むしろ散乱剤は少し配合されていた方がお肌には優しくなります。


紫外線吸収剤は紫外線を吸収して熱エネルギーなどに変換することで紫外線をカットします。
このメカニズムから肌に刺激がある場合もあります
散乱剤は鏡のように紫外線を反射させるため肌への刺激は少ないと言われています。
散乱剤をうまく組み合わせて配合することで吸収剤の配合量を少なくすることができるので、吸収剤のみの日焼け止めよりも肌に優しくなります。

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤

種類 紫外線散乱剤(ノンケミカル) 紫外線吸収剤(ケミカル)
紫外線を防ぐ
しくみ
粉体表面で紫外線を反射・散乱紫外線散乱剤のメカニズムについて解説した図。紫外線散乱剤(ノンケミカル)の日焼け止めは粉体表面で紫外線(UV)を散乱、反射して紫外線をカットする。 紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換紫外線吸収剤のメカニズムについて解説した図。紫外線吸収剤(ケミカル)の日焼け止めは紫外線(UV)を吸収して熱などのエネルギーに変換することで紫外線をカットする。
代表的な成分 ・酸化チタン(微粒子酸化チタン)
・酸化亜鉛(微粒子酸化亜鉛)
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・パラアミノ安息香酸
使用感 白浮きすることがあるため
処方的工夫が必要
透明性が高く白浮きしにくい
皮膚刺激性 物質の成分的な変化はなく
刺激を起こしにくい
反応性が高い成分でまれに
皮膚刺激を感じることがある

「紫外線吸収剤と散乱剤」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ビーチに日焼け止め、サングラス、貝殻が落ちている画像。日焼け止めに配合される紫外線吸収剤とは?その成分についてメリットとデメリット、肌に悪い?など解説します。
【日焼け止めの基礎知識】紫外線吸収剤とは?紫外線を防ぐ2種類の成分について解説

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こすれに強い日焼け止め おすすめ3選

こすれに強く服やマスクにつきにくい、おすすめの日焼け止めをご紹介します。

【アネッサ】パーフェクトUV スキンケアジェル NA

おすすめポイント
・汗・水・空気中の水分*によってUVブロック膜が強くなるオートブースター技術
・日焼け止めのヨレや隙間を自動で修復するオートリペア技術
・こすれに強い
・環境に配慮したオーシャンフレンドリー処方

*暑い時期の高湿度環境

内容量・価格 90g 2,640円(税込) 石けんで落とせる
SPF SPF50+ 紫外線吸収剤フリー ×
PA PA++++ グリセリンフリー ×
タイプ ジェル 酸化亜鉛フリー
使用部位 顔・からだ用 アルコールフリー ×
フリクションプルーフ アレルギーテスト※1
耐水性 スーパーウォータープルーフ ノンコメドジェニックテスト※2
化粧下地効果 環境対応

※1 すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※2 すべての方にニキビができないわけではありません。

熱や湿気にも強いミルクタイプはこちら↓

【アリィー】クロノビューティ ジェルUV EX

おすすめポイント
・マスク・タオル等につきにくいフリクションプルーフ
・一部の国・地域・ビーチの規制に配慮したビーチフレンドリー処方
・環境に配慮したプラスチック削減パッケージ

内容量・価格 90g 2,310円(税込) 石けんで落とせる
SPF SPF50+ 紫外線吸収剤フリー ×
PA PA++++ グリセリンフリー ×
タイプ ジェル 酸化亜鉛フリー ×
使用部位 顔・からだ用 アルコールフリー ×
フリクションプルーフ アレルギーテスト※1
耐水性 スーパーウォータープルーフ ノンコメドジェニックテスト※2
化粧下地効果 環境対応

※1 すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※2 すべての方にニキビができないわけではありません。

ラスティングプライマーUVはメイクの上からも塗り直せる↓

合わせて読みたい

【ビオレ】UV アスリズム スキンプロテクトエッセンス

おすすめポイント
・高温多湿環境でも汗・ムレ・擦れに強く落ちにくいタフブーストTech採用
・白くなりやすい紫外線散乱剤 無配合
・乾燥まで防ぎ、うるおい続く、なめらかエッセンスタイプ

内容量・価格 65mL 1,760円(税込) 石けんで落とせる
SPF SPF50+ 紫外線吸収剤フリー ×
PA PA++++ グリセリンフリー
タイプ ミルク 酸化亜鉛フリー ×
使用部位 顔・からだ用 アルコールフリー ×
フリクションプルーフ アレルギーテスト※1
耐水性 スーパーウォータープルーフ ノンコメドジェニックテスト※2
化粧下地効果 環境対応

※1 すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※2 すべての方にニキビができないわけではありません。

ミルクタイプはこちら↓

日焼け止めで服がピンクに?!日焼け止めが服についた時の落とし方

日焼け止めが服について白くなってしまった時、また塩素系漂白剤を使ってピンク色になってしまった時の洗い方について説明する画像。

日焼け止めをつけた日、洗濯した後のお洋服がピンク色になってしまったことはありませんか?

これはメトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどの紫外線吸収剤が塩素系漂白剤との反応して、

紫外線吸収剤+塩素系漂白剤→ピンク色

になってしまうことがあります。

生地自体が変色したわけではありませんので慌てずに対処しましょう。

漂白剤は

×塩素系漂白剤
◯酸素系漂白剤

がおすすめです。

花王さんの製品Q&Aに詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

まとめ

日焼け止めで服についてしまうと、白くなるだけでなく日焼け止め効果も低くなってしまいます。こすれに強いフリクションプルーフタイプの日焼け止めを選んで、日差しが強い日も快適に過ごしましょう。

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  • この記事を書いた人

コスメ管理人

元化粧品メーカー研究員、現役薬剤師| 日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ|日本コスメティック協会 コスメマイスター&スキンケアマイスター|日本フェムテック協会 認定フェムテックエクスパート |10年以上化粧品開発に携わった経験から、本当に肌に良い化粧品についてお伝えします。

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