フェムケア

デリケートゾーンのケアで大切なこと

デリケートゾーンの悩みはニオイ(臭い、におい)、かゆみ、かぶれなど。デリケートゾーンのケアで大切なことは弱酸性のスキンケアで優しくケアすること。デリケートゾーン専用のボディウォッシュ(ボディソープ)やウェットシート、膣洗浄液、オーガニックナプキン、吸水ショーツなどについて解説します。

最近注目のフェムケア。

デリケートゾーンのケアをしたいけれど、何から始めたらよいかわからないという方もたくさんいらっしゃいます。

デリケートゾーンはその皮膚特性からもとても繊細な部位。
間違ったケアをしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。

今回は、デリケートゾーンのケアを始めてみたいという方へ、デリケートゾーンのケアで大切なことについて解説します。

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デリケートゾーンのケアは必要?

この記事を見られている方はデリケートゾーンのケアを始めてみようかなと思われたり、すでに始めているけれど肌に合わない、本当に効果があるのかわからないという方もいらっしゃると思います。

デリケートゾーンの悩みは

  • におい
  • ムレ
  • 黒ずみ
  • かゆみ
  • かぶれ

など様々です。

デリケートゾーンは、実は顔よりも角層が薄く刺激に敏感な部位です。

そんな敏感な部位であるのに、下着やナプキンとのこすれによる摩擦、ムレ、生理中の経血やおりものによるにおいなど、過酷な環境にさらされています。

膣内は乳酸桿菌によって乳酸が産生され、弱酸性に保たれています。

膣の外、つまりデリケートゾーン(VIO)も膣内ほどではありませんが肌環境は弱酸性になっています

これがホルモンバランスの乱れや間違ったスキンケアなどによって弱酸性環境が崩れると肌荒れの原因になってしまいます

外陰部の皮膚はひだなどで入り組んでいるため、洗いづらく汚れが溜まりやすい部位でもあります。

汚れが落としきれていないと、経血やおりものなどのタンパク汚れが酸化して、臭いのもとになってしまいます

デリケートゾーンの肌環境を考えた専用のスキンケアを使って臭いや肌トラブルのケアをしましょう。

デリケートゾーンのケアに大切なこと

特に敏感な部位であるデリケートゾーン。
どのようなケアが必要なのでしょうか?

このようなケアをしていませんか?

  • からだ用のボディソープでゴシゴシ洗っている
  • 少ない日はナプキンやおりものシートを交換しない
  • お風呂上がりはタオルでゴシゴシ水気を拭き取る
  • かゆい時でも薬は使わない
  • 脱毛後は何もつけない
  • 締め付け感のある下着をつけることが多い

実はこれはすべてN Gケア

からだ用のボディソープでゴシゴシ洗っている

背中など角層がぶ厚く、皮脂が多い部位は洗浄力の高いボディ用のソープを使わないと汚れをきちんと落とすことができません。

でもデリケートゾーンは角層がとても薄いところ
洗浄力の強いボディソープを使ってしまうと必要なうるおいまで洗い流されてしまい、乾燥して肌荒れやかぶれを起こしやすくなってしまいます。

デリケートゾーン専用のボディソープがおすすめです。

また市販のボディソープの中には石鹸ベースのアルカリ性のものもありますがデリケートゾーン周囲は弱酸性なので、避けた方が良いでしょう。

少ない日はナプキンやおりものシートを交換しない

経血やおりものが少ない日はナプキンやシートが汚れていないからとつけっぱなしにしていると、ムレによってかぶれやすくなります。トイレにいくタイミングでこまめに取り替えるようにしましょう。

お風呂上がりはタオルでゴシゴシ水気を拭き取る

デリケートゾーンの角層は目元よりも薄いことがわかっています。

タオルでゴシゴシこすると角層が傷ついて肌荒れの原因になることもあります。

優しく上から押さえるようにして水気を拭き取りましょう。

かゆい時でも薬は使わない

かゆい時にがまんは厳禁。

かゆみが起きているということはお肌に炎症が起きているということ。

スキンケアでは治すことはできません。
フェミニーナ軟膏など市販薬を試してみることをお勧めします。

かゆみの原因は様々です。

皮膚が触れたものが原因である接触皮膚炎であればボディソープなどの化粧品、下着、ナプキンなど原因と考えられるものを変えてみるもの一つです。

市販薬を使ってみたり、原因の除去をしても改善しない激しいかゆみは感染症である可能性もあるので、早めに皮膚科を受診しましょう、

脱毛後は何もつけない

最近はVIO脱毛をされる方も増えています。

脱毛後にステロイドなどを処方された場合は医師の指示通りに塗布しましょう。
処方薬がない場合は、低刺激性の保湿剤を塗ると良いでしょう。

脱毛後は一時的に炎症が起きている状態です。
グリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分が配合された医薬部外品の保湿剤がおすすめです。黒ずみが気になる方は美白効果と抗炎症作用があるトラネキサム酸が有効成分となっている美白乳液も良いでしょう。

締め付け感のある下着をつけることが多い

下着やナプキンとのこすれはデリケートゾーンの肌荒れや黒ずみの原因の一つです。

できるだけ肌に優しい素材のものを選びましょう。

最近はオーガニックコットン使用のナプキンなど肌にやさしい素材のものも出てきています。

デリケートゾーンのケア製品の種類

昨今のフェミテック、フェムケアブームで、デリケートゾーンケア製品が続々と発売されています。

様々な種類があるので、目的や使いやすさで取り入れやすいものから試してみると良いでしょう。

  • 月経カップ・ディスク
  • 吸水ショーツ
  • シンクロフィット
  • オーガニックナプキン
  • 膣洗浄液
  • ウェットシート
  • ボディソープ
  • 保湿化粧水・乳液
  • バストケアクリーム

デリケートゾーンケア製品の選び方 6つのポイント

デリケートゾーンケア製品は注目分野だけあって、商品の数も多くなってきています。

どちらかというと大手よりは新規参入系のメーカーが多いのも特徴です。

どれを選んだら良いのか、選び方のポイントをご紹介します。

デリケートゾーンケア製品の選び方
6つのポイント

  • 摩擦が少ない使用感や剤型
  • デリケートゾーンの肌環境を考えた成分
  • ニオイケアもできる
  • 弱酸性
  • アルコールフリー
  • パッチテスト済みまたはアレルギーテスト済み

デリケートゾーンの肌環境を考えた成分について、おすすめの成分をご紹介します。

おすすめの成分

配合目的成分名
整肌成分乳酸、乳酸桿菌発酵液
肌荒れ防止  グリチルリチン酸2K
保湿成分グリセリン、ヒアルロン酸、スクワラン
抗酸化成分ビタミンE
ニオイケアカキタンニン
美白成分トラネキサム酸

おすすめのブランド

デリケートゾーンケアのおすすめのブランドをご紹介します。

定番なら:サマーズイブ

ドラッグストアの生理用品コーナーなどで見かけるラベンダー色の容器がサマーズイブです。

アメリカ生まれのブランドで、ボディウォッシュは使用感だけでなくコスパも◯。

サマーズイブについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

デリケートゾーンのフェムケア・フェムテックで人気のサマーズイブ フェミニンウォッシュ。ラベンダー(紫)、ピンク(オレンジ)、イエロー(黄色)があるけれど、どっちがいい か違いを考えている女性の画像。
サマーズイブ フェミニンウォッシュどっちがいい?ラベンダー・オレンジ・イエローの違いを解説

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香りで選ぶなら:アイムラフロリア

I'm La Floria

特別なケアをしたいならアイムラフロリアがおすすめ。

定番のローズとは一味違う、イヴピアッツェローズイヴピアッツェローズはみずみずしくフレッシュで清潔感のある香り。
まるで花束をもらった時にふわっと香る、そんな幸せなひとときを感じられる香りです。

心まで満たされるようなスキンケアタイムを感じられます。

トータルケアするなら:iroha イロハ

ボディソープから保湿ローション、乳液、ウェットシートまで揃っているのがiroha。一つのブランドで揃えたいという方におすすめです。ボディウォッシュは精油由来の香りでリフレッシュ感も高くて◯。

プチプラなら:ロリエかソフィ

デリケートゾーンケア初心者はウェットシートから入るのもおすすめです。

トイレに流せる水解性のシートはデートやお出かけの時にも。

まとめ

デリケートゾーンのケアを始めるならデリケートゾーン専用のボディウォッシュやウェットシートから使ってみるのがおすすめです。

デリケートゾーンの肌環境を考えた成分が配合された弱酸性のスキンケアでお肌に優しくスキンケアをしましょう。

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  • この記事を書いた人

コスメ管理人

元化粧品メーカー研究員、現役薬剤師| 日本化粧品検定1級2級|日本コスメティック協会 コスメマイスター&スキンケアマイスター|日本フェムテック協会 認定フェムテックエクスパート |10年以上化粧品開発に携わった経験から、本当に肌に良い化粧品についてお伝えします。

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