日焼け止め

顔の日焼け止めの塗り方3つのポイント 塗る順番・量はこれが正解!

顔に日焼け止めを塗っている女性の写真。顔の日焼け止めを塗る順番や塗り方について悩みがある。

顔の日焼け止め、正しく使えていますか?塗る順番や量が間違っていると、期待するSPF・PAが発揮できません。

正しく使って、紫外線からきちんとお肌を守りましょう。

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顔の日焼け止め、正しく使えていますか?

紫外線からお肌をまもるための日焼け止め、どのように使っていますか?
塗る量や順番は意識していますか?

実は日焼け止めには正しい使い方があります。
正しく使えていないと、遮光効果が発揮されないことも。

塗る量や順番について確認してみましょう。

日焼け止めを使う量でSPFPAは変わります

UVクリームやUVローション、UVジェルなどの日焼け止めに記載されるUVカット効果の指標であるSPF、PAについて解説した図。SPFはUVB防御効果の指標、50より高いものは50+と表記される。PAはUVA防御効果の指標。+の数で4段階で表記される。

日焼け止めに表示されているSPF・PA。
SPFはUVBカット効果の指標、PAはUVAカット効果の指標です。

【日焼け止めの基礎知識】「S P F・P A」とは?意味や違いをわかりやすく解説

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このSPF・PAの数値、実はある決まった量の日焼け止めを使った時の数字です。

その量は2 mg/cm2。これを規定量と言います。

つまり、SPF・PAは2 mg/cm2の日焼け止めを塗った時のUVカット効果を表しています。

日焼け止めの塗布量とSPFの関係をランベルト・ベースの法則に当てはめて計算してみました。
希薄溶液を想定した法則なので、実際のSPF測定値とは異なりますが、参考になります。

塗布量とSPF値の関係(理論値)

顔の日焼け止めの塗り方について、塗布量とSPFの関係を計算したグラフ。SPF50、SPF30の日焼け止めを規定量の半分しか使用しないとSPFは急激に低下する。規定量を正しく塗ることが大切。

SPF50の日焼け止めを使った時の理論SPF値は以下のようになります。

使用量とSPF値の関係(理論値)

使用量重さ理論SPF値
規定量2 mg/cm2 SPF 50
半分1 mg/cm2SPF 7.1
4分の10.5 mg/cm2SPF 2.7

規定量の半分だとSPF50の日焼け止めがSPF10にも満たなくなってしまうのです!

でも実際はほとんどの方が規定量の半分くらいしか使っておらず、商品に記載されたS P F・P Aが発揮されていないと言われています。

日焼け止めは正しい量を使うことがとても大切です。

日焼け止めの使用量の目安は?一本でどのくらいもつ?内容量別に使用可能日数をご紹介!30g/60g/80g/90g/100g 早見表付き

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化粧水や乳液は必要?

顔の日焼け止めの塗り方について、化粧水をイメージした画像。

日焼け止めを使うときに化粧水や乳液などの保湿のスキンケアをしていますか?

中には「うるおう日焼け止め」という謳い文句の日焼け止めもありますが、基本的に日焼け止めはお肌には浸透せず、皮膚表面に物理的に乗った状態で紫外線を防ぐものです。

うるおうと言っても、日焼け止めの乾燥感を感じにくい程度と捉えた方が良いでしょう。

日焼け止めを使うときには化粧水や乳液、クリームなどの保湿剤も使いましょう。

塗り直しはしていますか?

朝、顔につけた日焼け止め、塗り直していますか?

遮光効果を示すSPFは日焼け止め効果の持続時間を表しています。
SPFが高いものを使った方が塗り直しの頻度は少なくて済むと言えますが、これも規定量を均一に塗った時の値。

1日を過ごす中で、汗をかいたり、顔を動かしたりすることで、日焼け止めの塗布膜は均一ではなくなります。

顔の日焼け止めの塗り方について解説した図。左:塗布膜が均一な時。紫外線(UV)カット成分である紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が均一に肌をおおうため、きちんと遮光できる。右:塗布膜が不均一な時。紫外線(UV)カット成分である紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が凝集したり、不均一に存在するため遮光効果が低下する。

塗りムラができると、紫外線カット成分が凝集したり、不均一になることで、遮光効果が低下し紫外線の影響を受けてしまいますので、きちんと塗り直しをしましょう。

SPF・PAを発揮するための顔の日焼け止めの正しい塗り方 3つのポイント

顔に日焼け止めを塗る時の正しい塗り方についてポイントを3つご紹介します。

きちんと使うことで、表記されたSPF・PAが発揮されます。
ぜひポイントをまもって使いましょう。

ポイント1 使用量をまもる

顔の日焼け止めの塗り方について、使用量を解説した画像。塗る量の目安はUVクリーム、UVジェルはパール粒2個分。UVローション、UVリキッドは100円硬貨2個分。

遮光効果をきちんと発揮するためには使用量をまもることが大切です。

先ほどお伝えしたように、商品に記載されたSPF・PA値を発揮するには、規定量である「2 mg/cm2」を使わなければいけません。

顔の平均的な面積は400cm2なので、計算してみると、

2mg/cm2×400cm2=800mg

ということで800mg、つまり0.8gが適正使用量ということになります。

0.8 gの日焼け止めの使用量の目安は、クリームタイプやジェルタイプはパール粒大2個分、ローションタイプなら100円硬貨大2個分です。

使用量の目安(顔の場合)

顔の日焼け止めの塗り方について使用量の目安を解説した図。ジェルタイプ (UVジェル)、クリームタイプ (UVクリーム)の場合はパール粒大2個分が使用量の目安。ローションタイプ (UVローション)の場合は100円硬貨大2個分が使用量の目安。

まずパール粒大または100円硬貨大1個分を手に取って塗り、さらにもう1個分を重ねて塗布しましょう。

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ポイント2 塗る順番

顔の日焼け止めの正しい順番をご紹介します。

塗る順番は「保湿スキンケア→日焼け止め→ベースメイク」の順です。

使用順序

顔の日焼け止めの塗り方について順番を示したイラスト。スキンケア、日焼け止め、ベースメイクの順番で使用する。アイテムとしては、化粧水→乳液→クリーム→日焼け止め→化粧下地→リキッドファンデーション、パウダーファンデーション→フェイスパウダーの順番。

スキンケアの順番は、水分の多い化粧水からスタートし、徐々に油分の多いもので水分を閉じ込めていきます。

保湿クリームの後に日焼け止め、その後にベースメイクです。
化粧下地を使う場合は日焼け止めとファンデーションの間で使います。

最後にフェイスパウダーを使うと仕上がりもより美しく、化粧もちも高まります。

bbクリームと日焼け止めの順番についてどっちが先?
BBクリームと日焼け止めを使う順番は?どちらが先?

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ポイント3 メイクをしているときの塗り直し方法

顔の日焼け止めの塗り直し、ファンデーションを塗ってメイクをしている時はどのようにしたら良いのでしょうか。

答えは「メイク直しをする」です。

ファンデーションやフェイスパウダーにも実は遮光効果があります。

特にパフでつけるパウダータイプのベースメイクは上から塗りやすくおすすめです。

顔の日焼け止めの塗り方について、塗り直しのアイテムを示したイラスト。顔の日焼け止めの塗り直しには、パウダーファンデーション(パウダリーファンデーション、パウダーファンデ)やフェイスパウダー、プレストパウダーがおすすめ。

わざわざ日焼け止めを使わなくても、SPF・PA値が表記されているパウダーファンデーションやフェイスパウダーで化粧直しをすればOKですよ。

まとめ

いかがでしたか?意外と知らない顔の日焼け止めの使い方。正しく使って、より効果的に紫外線からお肌をまもりましょう。

  • この記事を書いた人

コスメ管理人

元化粧品メーカー研究員、現役薬剤師| 日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ|日本コスメティック協会 コスメマイスター&スキンケアマイスター|日本フェムテック協会 認定フェムテックエクスパート |10年以上化粧品開発に携わった経験から、本当に肌に良い化粧品についてお伝えします。

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