今エイジングケアアイテムの中で大きな話題となっているのが「シワ改善美容液」。
2017年にポーラ「リンクルショット」に続いて資生堂の「エリクシール」の2つのアイテムが発売されて以来、大きな注目を集めています。
さらに第3のシワ改善有効成分として認可された「ナイアシンアミド」によって市場はさらに活性化しています。
そして第4、第5のシワ改善有効成分も承認されました。
なぜこんなにヒットしているのか、その効果やメカニズムをご紹介します!
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続々登場!「シワ改善美容液」
大きな注目を集めているのが「シワ改善美容液」。
目元(目もと)、口元(口もと)、ほうれい線、眉間、おでこなど、見た目の印象を大きく左右するシワを、新たなアプローチでしっかり改善してくれると話題になっています。
では今までのシワ対策美容液とはどのような違いがあるのでしょうか?
今回はこの「シワ改善美容液」について、国が認めた医薬部外品の有効成分「ニールワン」「レチノール」「ナイアシンアミド」「VEP-M」「ライスパワー(R)No.11+」について詳しくご紹介します。
「シワ改善美容液」とは?これまでのシワ対策アイテムとどう違う?
「シワ改善美容液」と他のエイジングケアアイテムとの決定的な違いは、国の認可を得られているという点。
厚生労働省によって効果が認められたシワ改善成分を一定量配合しているため、医薬部外品として販売されているのです。
そのため、いつものお手入れ以上に、より手を掛けたシワ対策をしたいという方におすすめです。
では早速「シワ改善美容液」の詳しいメカニズムと効果を見ていきましょう!
シワ改善美容液の変遷 ―シワ対策の効能効果は2種類-
シワ対策の効能効果は化粧品と医薬部外品の2種類があります。
シワ改善美容液が登場するまでの変遷をまとめると以下のようになります。
2011年 新しい効能効果の“乾燥による小ジワを目立たなくする”追加
制度品からセルフ化粧品まで、価格を問わず商品が発売
2017年 ”シワを改善する”商品の登場
1月 ポーラ:リンクルショット メディカル セラム(有効成分:ニールワン®(NEI-L1))
6月 資生堂:エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S(有効成分:純粋レチノール)
2018年 ナイアシンアミドのシワ改善効果が認可
さまざまなメーカーからシワ改善美容液が発売。部分用だけでなく全顔用も登場。
9月 コーセー:コスメデコルテ iP.Shot アドバンスト
10月 コーセー:ONE BY KOSÉ ザ リンクレス
【化粧品としての訴求】乾燥による小ジワを目立たなくする
化粧品の効能効果として、2011年に認められたのがこの「乾燥による小ジワを目立たなくする」効果です。
この表示をするためには下の表のような抗シワ機能評価試験ガイドラインに則った効能評価試験が必要です。
シワに対する効果のメカニズムとしては化粧品の保湿作用ということになりますので、乾燥小ジワについてしか謳うことはできませんでした。
【医薬部外品の効能効果】シワを改善する
これまで決められた一定の結果が得られた化粧品に対して「乾燥による小ジワを目立たなくする」という効能表現が認められていましたが、2017年に初めて「シワを改善する」医薬部外品が発売されました。
これは医薬部外品の有効成分として「シワ改善」成分が配合された薬用化粧品です。
化粧品の「目立たなくする」と比較すると「改善する」という根本的な解決になっています。
そもそも化粧品は角層までしか言うことができないのに、シワという真皮での出来事を改善するというのは本当に画期的ですよね。
医薬部外品の有効成分として承認を受けるには以下のようなガイドラインに沿った試験が必要です。
非常にハードルが高い試験ですね。
この試験をクリアした国が認めたシワ改善美容液の有効成分を5種類、次の章で解説します。
抗シワ機能評価試験ガイドライン
化粧品 | 医薬部外品 | |
対象とする シワ部位 | 目尻 | 目尻 |
推奨する 被験者 | 主としてシワグレード1~3の シワを有する被験者 | 主としてシワグレード3~5の シワを有する被験者 |
機能評価 試験方法 | 遮蔽試験 (評価者に塗布・無塗布群が分からないようにする) 塗布群と無塗布群での比較 | 二重遮蔽試験 有効成分配合製剤塗布群(部位)と プラセボ塗布群(部位)の比較 ※部位の場合は同一人の左右目尻のシワを比較 |
評価項目 | ●シワグレード標準を用いた目視評価,写真評価 ●レプリカの二次元または三次元機器評価,あるいはin vivoでの三次元機器評価 | ●シワグレード標準を用いた目視評価,写真評価 ●レプリカの二次元または三次元機器評価,あるいはin vivoでの三次元機器評価 |
有効性判定に 関する考え方 | 目視評価あるいは写真評価,機器評価の“いずれか”でシワ改善の変化に有意差が確認できること | 目視評価あるいは写真評価,および機器評価の“両方で”シワ改善の変化に有意差が確認できること |
試験期間 | 2週間以上 | 2ヵ月以上 |
効能表現 | 乾燥によるシワを目立たなくする | シワを改善する |
シワ改善 メカニズム | 不要 | 必要 (角層の単なる保水・保湿によるものは除く) |
医薬部外品の効能効果「シワを改善する」厚労省認可の5大成分とは?
医薬部外品の効能効果として、国が認めたシワ改善美容液の有効成分は次の5つです。
「シワ改善美容液」の5大有効成分と初配合化粧品
・ニールワン(NEI-L1®)
ポーラ リンクルショット メディカルセラム
・レチノール(純粋レチノール)
資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S
・ナイアシンアミド(リンクルナイアシン)
コーセー コスメデコルテ i P.Shot ショット アドバンスト
・VEP-M
メナード ラインズリセット
・ライスパワー(R)No.11+
ONE BY KOSE セラム シールド
日本初承認「シワ改善美容液」はコレ!
有効成分 ニールワン(NEI-L1®)配合「ポーラ リンクルショット メディカルセラム」
日本初の「シワ改善美容液」は2017年1月1日に満を持して発売され大きな話題となった「ポーラ リンクルショット メディカルセラム」です。
発売から9か月でなんと80万個を突破するほどの人気を誇り、@cosmeベストコスメアワード2017においても、ベストアイケア第1位に輝いています。発売以来、体験人数約110万人、累計売り上げは国内外合計で328億円規模となり、シワ改善のパイオニアとして市場をけん引しています。
シワを改善する成分はポーラ独自の有効成分「ニールワン(NEI-L1®)」。
ニールワン(NEI-L1®)の化学名は「三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na」というとても長い名称です。
複数のアミノ酸誘導体からなる分子量592.54の成分です。
シワを改善する医薬部外品有効成分の第一号として2016年7月に承認されました。
ニールワンのシワ改善メカニズム
ポーラが世界で初めて発見したシワ形成メカニズムが、「好中球エラスターゼ」による真皮成分の過剰分解。
真皮とは、表皮の下にあり、皮膚組織の大部分を占めている部分のこと。
この真皮は古くなると体内の酵素によって分解され、新しいものを生成するというサイクルで弾力のあるお肌を保っています。しかし、紫外線や表情によるダメージを受けると、傷に集まる「好中球」が「好中球エラスターゼ」という酵素を出してコラーゲンやエラスチンなどの真皮成分を分解し、結果的にシワを作り出してしまうということが分かったのです。
そんなシワを作り出す真皮の過剰分解を阻止してくれるのが、ポーラの独自成分である「ニールワン」。水分となじみのいいニールワンは、お肌の水分と触れ合うことでしっかりと真皮まで浸透。シワを改善し、ハリのあるお肌へ導いてくれます。シワを作り出す新たなメカニズムにアプローチした、革新的なシワ改善アイテムなのです。
実際にリンクルショットを12年間片側だけに塗り続けたポーラ研究員の方の口元がその効果を語っています!
ニールワンはシワ改善の有効成分として以下のような試験をしています。
ポーラ シワ用化粧品の試験概要
【評価方法、評価対象】
・二重遮蔽無作為化プラセボ対照試験(同一被験者によるハーフサイド比較試験)
・目尻にグレード3~5(明瞭な浅いシワが認められる~やや深いシワが認められる)のシワを有する女性
・68名(平均年齢52.4歳)
・シワグレード標準をもとに皮膚科専門医が0.25単位で評価
・レプリカ機器解析は,評価部位のシワの中で最も大きいシワの最大深さ(最大シワ最大深さ)を評価
【使用方法】
1日2回,12週使用
【有害事象】
NEI-L1®配合製剤,プラセボ製剤塗布部位ともに有害事象は認められなかった。
シワグレードや最大シワ最大深さ変化量でニールワン配合製剤で有意なシワ改善効果が認められています。12週間の使用でしわグレード平均3.5から3.25へ。5.25から4.75(著効例)
発売から4年、2021年1月1日に「リンクルショット メディカル セラム N」としてさらに進化してリニューアルしています。
実はシワの改善には個人差があり、極端にシワが改善しやすい人もいることがわかり、そのシワの改善力と傷を治す力の関係性に着目し、傷が治る際に欠かせない、多糖類の一種であるコンドロイチン硫酸がシワの溝の部分で減少することに注目。シワの溝でコンドロイチン硫酸が増加することで「ニールワン」の働きを高めて肌を立体的に再生することが新たにわかりました。
新「リンクルショット メディカル セラム N」は、「ニールワン」に加え、肌のハリと潤いをサポートするポーラオリジナル複合保湿成分「ICユニット1」と複合成分「エイドリキッド」、しなやかに動く各層をサポートするオリジナル複合保湿成分「NEREリキッド」を配合。 新成分を追加し、現行品と比べてシワ改善率は約1カ月で2倍アップとの結果もあるとか。
ついに「シワ改善」の効能を取得!
有効成分 レチノール配合「資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム」
ポーラのリンクルショットを追いかけるように登場したのが2017年6月21日発売「資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム」。シワ改善の有効成分として「レチノール(純粋レチノール)」を配合しています。
レチノールはこれまでも医薬部外品の有効成分として認められていましたが、「シワ改善」という新効能の認可を日本で初めて認められたアイテムです。
レチノールは安定性が高くないため、製剤への配合や容器に技術や工夫が必要です。
成分の安定性を高める独自の容器を使用、容器まで含めての認可を受けるなど、資生堂が約30年間取り組んできたレチノール研究のノウハウが詰まったクリームです。
レチノール自体は、表皮ではターンオーバー改善作用があり、ニキビや色素沈着に使用されてきました。
真皮においてはコラーゲン産生促進や皮脂分泌抑制作用などが報告されています。
レチノールには誘導体があることから、それらと区別するために「純粋レチノール」「生レチノール」「ピュアレチノール」と呼ぶことがあります。資生堂では「純粋レチノール」と呼んでいます。
レチノールのシワ改善メカニズム
レチノールのシワ改善の作用機序としてはヒアルロン酸の産生促進作用です。
皮膚の弾力は真皮のヒアルロン酸やエラスチンなどがその役割を担っています。特にヒアルロン酸は皮膚の水分を保つ役割がありますが、年齢とともに減少していく傾向があり、それがシワの原因の一つです。純粋レチノールはお肌がヒアルロン酸を生み出す力をサポート。ヒアルロン酸が増えてお肌の水分量を高めることで、お肌にぷるんとしたハリをもたらしてくれます。
「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」は、「早く」「深く」「心地よく」の三拍子が揃ったアイテム!
シワに素早く効き、肌の奥深くから改善し、みずみずしく心地よいテクスチャで肌を包み込みます。容器は光や熱、酸素に弱い純粋レチノールを考慮した、特別なものを採用。本来の成分が失われることなく、肌に届けることができます。
目元や口元などデリケートな部分のシワにしっかりアプローチし、若々しく生き生きとした表情へと導いてくれます!@cosmeベストコスメアワード2017 ベストアイケア第2位!
純粋レチノールはシワ改善の有効成分として以下のような試験をしています。
資生堂 シワ用化粧品の試験概要
【評価方法,評価対象】
・二重遮蔽無作為化プラセボ対照試験(同一被験者によるハーフサイド比較試験)
・目尻にグレード4~5(浅いシワが認められる~やや深いシワが認められる)のシワを有する女性
・80名(年齢37~54歳,平均年齢46歳)
・シワグレード標準をもとに皮膚科専門医が0.25単位で評価
・レプリカ機器解析は,評価部位のシワ面積率とシワ体積を評価
【使用方法】
1日2回,9週使用
【有害事象】
純粋レチノール配合製剤,プラセボ製剤塗布部位ともに紅斑,乾燥が認められたが軽微であり,既存のレチノール配合化粧品と同程度であった。転帰はいずれも消失,改善となっている。
レプリカや機器測定等で純粋レチノール配合製剤はプラセボと比較して有意なシワ改善効果がみとめられました。9週間の使用でしわグレード4.75から4へ(著効例)。変化率平均-9% (n=77)
しっとりコクのあるテクスチャです。注意点としてはレチノールは光に弱いので、日中塗布する場合は日焼け止めできちんと遮光をしましょう。商品では1日1回夜の使用をおすすめしています。
レチノールについてはまた別の記事で詳しく解説しようと思います。
第3のシワ改善有効成分 ナイアシンアミド 新商品続々登場!
そして2018年9月、ついにコーセーがシワ改善市場に参入しました。
シワ改善の有効成分は「ナイアシンアミド」。
ナイアシンアミドとは、別名 ニコチン酸アミド(ビタミンB3 )とも呼ばれ、分子量 122.12の水溶性の化合物です。
体内のさまざまな酸化還元反応において補酵素として代謝やエネルギー産生に関与します。
ビタミンB3欠乏症として「ペラグラ」があります。
症状は皮膚炎、胃腸障害、神経障害などで、その治療として内服薬としてビタミンB3が使われています。
ナイアシンアミドは以前から肌荒れ予防成分や美白有効成分として医薬部外品に配合されてきました。
そして2018年に「シワを改善する」効能効果を取得しました。
化粧品分野におけるナイアシンアミドの作用
①角層バリア機能改善効果(セラミド合成促進作用)
②美白効果(メラノソーム輸送抑制による色素沈着抑制作用)
③シワ改善効果(真皮線維芽細胞におけるコラーゲン生成促進作用)
肌荒れ予防、美白、シワ改善を同時に叶えてしまうなんて夢のような成分ですよね。
コーセーではシワ改善&美白有効成分としてナイアシンアミドを 「リンクルホワイトN」と名付けています。
さらにナイアシンアミドがすごいのは、水溶性であること。
ニールワン(ポーラ)やレチノール(資生堂)は油溶性で、化粧水などの水が多い剤型への配合は困難でした。
これに対してナイアシンアミドは水に溶けやすいため、化粧水からクリームまで様々な剤型への配合が可能になり、ナイアシンアミドを有効成分とするシワ改善化粧品の、押すな押すなの新作ラッシュが続いています。
ナイアシンアミドのシワ改善メカニズム
ニールワン(ポーラ)が真皮、レチノール(資生堂)が表皮からのアプローチであるのに対し、ナイアシンアミドは真皮と表皮の両方に働きかけてシワを改善します。
シワ改善の作用機序としてはヒアルロン酸の産生促進作用です。
真皮と表皮に届いて目もと、口もと、おでこ、眉間などの、気になるシワを改善してくれます。
ちなみにナイアシンアミドの抗シワ試験の概要ってよくわかってないんですよね。「シワ改善」の効能効果の承認の謎について、こちらのブログで経緯など検証されていました。
医薬部外品の効能効果の新規取得って莫大なお金がかかるんですよね。承認の過程はさておき、これで化粧水からクリームまでどんな剤型にも配合しやすい成分に「シワ改善」の効能表記ができることになったので、様々なメーカーが恩恵にあずかり、シワ改善美容液が続々登場しています!
美白:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぎます。
第4のシワ改善有効成分 VEP-Mでメナードが参戦
2021年11月にシワを改善する医薬部外品の有効成分として承認されたのがVEP-M。
取得したのは日本メナード化粧品。
VEP-Mはdl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムMという成分で、抗酸化成分として有名なビタミンEの誘導体です。
化粧品にはトコフェリルリン酸Nαと表示されます。
VEP-Mのシワ改善の作用機序
セラミドとヒアルロン酸の産生を促進することで、お肌の水分量を増加させ、柔軟性を高める
VEP-Mにはシワ改善効果だけでなく、肌荒れ防止効果や美白効果もあります。
メナードのVEP-Mについて詳しくはこちら↓で紹介しています。
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4つ目の新たなシワ改善成分!メナードのVEP–Mとは
続きを見る
第5のシワ改善有効成分 はうるおいも改善!ライスパワー®No.11+
5つ目のシワ改善有効成分は2022年4月に承認を得た、勇心酒造の「ライスパワー No.11+」です。
ライスパワー No.11+のポイントは「シワ改善」と「皮膚水分保持能の改善」というダブルの改善効果があること。
さらにシワ改善のメカニズムとして表皮・真皮だけでなく基底膜にもアプローチするのは業界初。
年齢を重ねるほどシワだけでなく乾燥も気になるもの。
このダブル改善は大人の肌に嬉しい効果ですね。
ライスパワー No.11+はコーセーのONE BY KOSE セラム シールドにいち早く配合されています。
さらにライスフォースからリンクルボールセラムが、原料開発元の勇心酒造からライース リンクルクロスも発売されています。
こちらも楽しみですね。
ライスパワーNo.11+配合商品について詳しくはこちら↓で紹介しています。
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【薬剤師監修】純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの違いは?
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シワ改善美容液の選び方
ニールワン、レチノール、ナイアシンアミド、VEP-M、ライスパワー No.11+について詳しく解説してきましたが、実際自分はどれを選んだらよいのか、お悩みの方も多いと思います。
それぞれまとめるとこのようなイメージです。
シワ改善効果 | その他の効果 | 価格 | 肌へのやさしさ | |
ニールワン | ○ | - | △ | ○ |
レチノール | ○ (個人的には◎) | 肌荒れ予防 | △ | △ |
ナイアシンアミド | ○ | 肌荒れ予防 美白 | ○ | ◎ |
VEP-M | ○ | 肌荒れ予防 美白 | △ | ○ |
ライスパワー No.11+ | ○ | 皮膚水分保持能改善 | △ | ○ |
シワ改善の効果はどれも基準をクリアしているので同等と言えますが、個人的にはやはりレチノールがナンバーワンでしょう(レチノール>ニールワン>ナイアシンアミド)。
一方で、レチノールは皮膚刺激性もあるため、お肌に合わないという方もいらっしゃると思います。
レチノール使用時は日焼け止めが必須なので、例えば日中はニールワン配合のポーラのリンクルショットなど、使い分けるのもありかもしれません。
また、敏感肌の方でお肌にやさしくシワ改善美容液を使いたいという方は断然ナイアシンアミドです。
敏感肌の方が気になる肌荒れ予防効果もあります。
またメラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ美白効果もありますので、美白美容液など色々と重ねて使うのが不安という方にもおすすめです。
価格面でも低~中価格帯のものも登場し、試しやすいのもよいですね。
「シワ改善」+「美白」のステージへ
ナイアシンアミドはもともと「美白有効成分」として使用されていました。さらにシワ改善の有効成分として承認されたことで、「シワ改善」と「美白」ケアが1本で叶う最強のエイジングケア成分が誕生したわけです。
最近はナイアシンアミド配合美容液では「シワ改善」と「美白」の両方の効果を謳うものが続々登場しています。
もちろん資生堂でもシワ改善と美白の医薬部外品を発売しています。シワ改善有効成分 純粋レチノールの加え、美白有効成分として資生堂独自のm-トラネキサム酸を配合しています。
レチノール自体にターンオーバーを促進し、メラニンを排出する効果もあるため、トラネキサム酸との相乗効果も期待できそうですね。
美白:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぎます。
まとめ
いかがでしたか? コスメの一大トレンドとして今年もたくさんの新作があるシワ改善美容液。
「ニールワン」「レチノール」「ナイアシンアミド」「VEP-M」「ライスパワー No.11+」とその有効成分のバリエーションも増えてきました。
ご自身のお肌に合ったシワ改善美容液を毎日のスキンケアに取り入れてみましょう。