中学生、高校生になって突然できる思春期ニキビ。
なかなか治らず、見た目も気になって憂鬱な気持ちになってしまいがち。
今思春期ニキビが気になっているなら、将来ニキビ跡にならないためにも紫外線対策は必須です。
ニキビを悪化させない日焼け止めについて解説します。
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思春期ニキビが気になるなら日焼け止めで紫外線対策を
中学生、高校生になっておでこを中心に突然できてしまうニキビ。
この記事を読まれている方は、今ニキビに悩まれている学生の方だけでなく、お子様がニキビに悩まれているというお母様もいらっしゃるかもしれません。
かくいう私も中学生の時におでこの赤ニキビがひどく、当時とても悩んでいました。
中学生、高校生でできるニキビは思春期ニキビとも呼ばれ、以前は青春のシンボルと言われた時期もありました。
いずれ治るからと放っておくと、悪化してシミやいわゆるクレーター(瘢痕)と呼ばれるニキビ跡になってしまいます。
一度クレーター(瘢痕)になると治すことができません。
最近の皮膚医学では、ニキビは早期に治療することで綺麗に治すことができるというのが常識です。
まずは皮膚科で相談してみてください。
そして治療とともにスキンケアをしましょう。
思春期ニキビに必要なスキンケアは
・洗顔
・保湿
・遮光(紫外線対策)
です。
思春期ニキビは紫外線の影響を受け、ニキビが増えたり、悪化する原因になります。
今ニキビに悩んでいるなら、日焼け止めを使うべきです。
でも残念ながら使う日焼け止めによっては、かえってニキビを悪化させてしまうものもあります。
将来のお肌のためには、ニキビを悪化させない日焼け止めを選んで紫外線対策をすることがとても大切です。
思春期ニキビの3つの原因
ニキビの原因は3つあります。
ニキビの3大因子
ニキビは「毛穴の詰まり」から始まります。
詰まった毛穴でニキビの原因菌である「アクネ菌(P. acnes)」が「過剰な皮脂」を栄養にして増殖します。アクネ菌が増えると、毛穴の中で炎症が起こり、ニキビが悪化してしまいます。
ニキビができやすい思春期
思春期を迎えると皮脂の分泌が急激に増え、10代〜20代をピークに減少していきます。
中学生や高校生ではまだ洗顔や保湿といったスキンケアの習慣があまりないため、毛穴が詰まりやすくなっていることも多く、ニキビができやすい状態になっています。
ニキビが悪化するとシミやいわゆるクレーター(瘢痕)と呼ばれるニキビ跡になってしまいます。
一度クレーター(瘢痕)になると治すことができません。
ニキビを防ぎ、悪化させないことがとても大切です。
このニキビを悪化させるという点について、紫外線は最大の悪化因子です。
紫外線が思春期ニキビを悪化させる3つの理由
紫外線はニキビの3大因子に影響を与え、ニキビを悪化させます。
特に男性の方はニキビができやすい状態ですので、紫外線対策が必須です。
紫外線がニキビを悪化させる3つの理由
- 毛穴が詰まりやすくなる
- 活性酸素が発生
- 皮脂が酸化
毛穴が詰まりやすくなる
紫外線によって皮膚のバリア機能が低下すると、肌のターンオーバーが乱れ、毛穴が詰まりやすくなります。
活性酸素が発生
アクネ菌は詰まった毛穴の中で、ポルフィリンという物質を産生します。
このポルフィリンに紫外線があたると「活性酸素」が発生します。活性酸素は炎症を誘発し、ニキビを悪化させます。
皮脂が酸化する
過剰に分泌された皮脂は紫外線によって酸化してしまいます。酸化した皮脂は、肌に炎症を引き起こし、ニキビの悪化につながります。
日焼け止めでニキビができる?
日焼け止めでニキビが悪化する、ニキビができる、と思っていませんか?
実は日焼け止めに限らず、残念ながらニキビの原因になってしまう化粧品はあります。
ニキビの3大因子「毛穴の詰まり」「過剰な皮脂」「アクネ菌」を考慮に入れていない日焼け止めを使うとニキビができてしまうことも。
日焼け止めの成分の中には毛穴を詰まらせたり、アクネ菌の栄養源になりやすい原料があります。
例えばオレイン酸やアーモンド油は毛穴を詰まらせやすい成分です。
また保湿成分として汎用されるグリセリンはアクネ菌の栄養源になりやすいことが知られています。
ニキビの原因になりやすい化粧品成分についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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グリセリンフリーの日焼け止めを選ぶときの見落としがちなポイント
続きを見る
ニキビになりにくい日焼け止めの見分け方
ニキビの悪化予防のために日焼け止めを使ったのに、ニキビができてしまったら元も子もありません。
でもそれを見分ける方法があります。
それは
ノンコメドジェニックテスト済み
であるかどうか。
「コメド」とはニキビのもとのことです。
すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。
日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品はノンコメドジェニックであることが推奨されています。
「ノンコメドジェニックテスト」は、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。
日焼け止めに限らず、ニキビが気になるときは「ノンコメドジェニックテスト済み」の化粧品を選びましょう。
思春期ニキビの日焼け止めの選び方 4つのポイント
思春期ニキビが気になるとき、日焼け止めの選び方のポイントを4つご紹介します。
思春期ニキビの日焼け止めの選び方 4つのポイント
- ノンコメドジェニックテスト済み
- 伸びがよく軽いつけ心地
- 白くなりにくい
- 落としやすい
ポイント1 ノンコメドジェニックテスト済み
ニキビのもととなる毛穴の詰まりのことを「コメド」と呼びます。
「ノンコメドジェニックテスト」は、化粧品を繰り返し使ってコメドができないことを確認する試験です。
「ノンコメドジェニックテスト済み※」の表示があれば、毛穴が詰まりにくい、つまりニキビができにくい日焼け止めと言えます。
※すべての方に、ニキビができないわけではありません。
ポイント2 伸びがよく軽いつけ心地
皮脂によるベタつきが気になりやすい思春期のニキビ。
日焼け止めを塗った時のベタつきなど、使用感の重たさがあまり好きではない方も多いと思います。
軽いつけ心地がお好みの方
・みずみずしいジェルタイプ
・サラッとしたローションタイプ
しっとりしたつけ心地がお好みの方
・なめらかなミルクタイプ
・コクのあるクリームタイプ
使用感の好みに合わせて選びましょう。
ポイント3 白くなりにくい
日焼け止めの中には塗ると白くなる、いわゆる白浮きしてしまうものがあります。
これは紫外線散乱剤によるものです。
紫外線をカットする成分は「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2つに分けられます。
紫外線散乱剤
物理的に紫外線を反射するため、お肌に優しい反面、白浮きしやすくなります。
紫外線吸収剤
紫外線を吸収し、透明性が高いですが、お肌に合わないこともあります。
肌が敏感な方は「紫外線吸収剤フリー」の「ノンケミカル」の日焼け止めを選びましょう。
一方で、紫外線吸収剤フリーの日焼け止めは、もとの肌色が健康的な色みの方ほど、白浮きしやすくなります。
白くなりにくい日焼け止めは紫外線吸収剤使用のものですが、吸収剤のみだとお肌に合わない方もいらっしゃると思います。
おすすめは、散乱剤と吸収剤を組み合わせた混合タイプです。
白くなりにくいだけでなく、吸収剤の使用量を少なくできるため、お肌にも優しくなります。
また色つきタイプの日焼け止めもあります。
色つきタイプは可視光線もある程度カットできるというメリットもあります。
可視光線は、アクネ菌が産生するポルフィリンという物質に吸収されると活性酸素を発生させ、ニキビ悪化の原因になります。
ファンデーションほど色がつかず、色むらや毛穴、凹凸をカバーする効果がありますので、肌を綺麗に見せたいという方におすすめです。
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【日焼け止めの基礎知識】紫外線吸収剤とは?紫外線を防ぐ2種類の成分について解説
続きを見る
ポイント4 落としやすい
日焼け止めを塗った日は、洗顔やお風呂できちんと落とすことが大切です。
洗顔はニキビケアの基本です。いつものスキンケアの中で、日焼け止めを落とせるとよいですよね。
「石けんで落とせる」タイプの専用クレンジング不要の日焼け止めがおすすめです。
洗顔の後は、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧水やジェルなどできちんと保湿をしましょう。
思春期ニキビにおすすめの化粧水についてこちらで解説しています。
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10代・思春期ニキビにおすすめの化粧水
続きを見る
ニキビもニキビ跡対策もできる|プロアクティブ UVプロテクター(医薬部外品)
プロアクティブ UVプロテクター
SPF50+ PA++++
おすすめのニキビタイプ
白ニキビ ★★★★☆
黒ニキビ ★★★★★
赤ニキビ ★★★★★
ニキビ跡 ★★★★★
紫外線をカットするだけでなく、ニキビ予防と美白のダブル有効成分を配合したまさにニキビ肌のための日焼け止め。
抗炎症成分 グリチルリチン酸2K配合。赤ニキビになる前の白ニキビや黒ニキビの時から使うのがおすすめです。
さらに、美白有効成分 トラネキサム酸は、抗炎症作用もあるのでニキビ跡の赤みやシミの予防におすすめの成分です。
UVカット効果も最高レベル(SPF50+ PA+++)で申し分なし。
固めのクリームだと伸ばすときにニキビを傷つけてしまうこともありますが、このUVプロテクターハみずみずしく伸びるローションタイプなのも好印象。
仕上がりはベタつきも少なくサラリとしているので、日焼け止めのベタつきが気になる男性にもおすすめです。
内容量 | 30mL |
SPF・PA | SPF50+ PA++++ |
タイプ | ローションタイプ |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ |
医薬部外品 | ◯ |
落としやすさ | △ |
耐水性 | ウォータープルーフ |
アルコールフリー | ◯ |
※すべての方にニキビができないわけではありません
美白:日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと
UVプロテクターは汗や水に強いウォータープルーフタイプ。
石鹸落ちはできないのでクレンジングが必要です。
使うクレンジングによっては、落としきれずに残ってしまったり、またクレンジング自体がニキビの原因になることも多いので、プロアクティブの専用クレンジングを使うのがおすすめです。
公式サイトでは、今ならクレンジング クリーム本品がついてくるので、手軽にお試しできますね。
内容量は30mL。
計算上、1本で約37回分ですね。
逆に37回よりももっと使えたら、それは使用量が少ないということ。
日焼け止めの効果が十分出ていない可能性大です。
日焼け止めのSPF・PAは決められた量を塗って初めて発揮されますので、使用量は守りましょう。
顔だけでなく、もちろん身体にも使えるので家用、持ち運び用、外出先用などそれぞれ持っておくと塗り直しにも便利です。
【1,000円台】思春期ニキビにおすすめの日焼け止め
思春期ニキビにお悩みの方におすすめの日焼け止めをご紹介します。
すべて1,000円台でノンコメドジェニックテスト済みなのに高機能です。チェックしてみてください。
紫外線吸収剤フリー 低刺激性タイプ
【キュレル】UVカット UVエッセンス(医薬部外品)
セラミド機能成分※1配合。紫外線・乾燥から肌をまもり、肌荒れを防ぐ薬用UV。
ウォーターベースでみずみずしい使い心地です。
おすすめポイント
・紫外線吸収剤フリーで低刺激性
・ウォーターベースでべたつきにくく、みずみずしい使い心地。
内容量・価格 | 50g 1,650円(税込) | 石けんで落とせる | ◯ |
SPF | SPF30 | 紫外線吸収剤フリー | ◯ |
PA | PA++ | グリセリンフリー | ◯ |
タイプ | エッセンスタイプ | 酸化亜鉛フリー | ◯ |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | ◯ |
※1 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド ※2 すべての方にニキビができないわけではありません。
【IHADA】イハダ 薬用UVスクリーン(医薬部外品)
高精製ワセリン(肌うるおいバリア保護成分)配合で、かさかさしない肌ざわりと被膜感のない使い心地を実現。
赤ちゃんから大人まで、家族で使えます。
おすすめポイント
・紫外線吸収剤フリーで低刺激性
・抗肌あれ有効成分を配合。肌あれ・ニキビなどの肌トラブルを予防します。
・ウォータープルーフなのに石けんで落とせる
・赤ちゃんから大人まで使える、低刺激設計。
内容量・価格 | 50g 1,760円(税込) | 石けんで落とせる | ◯ |
SPF | SPF50+ | 紫外線吸収剤フリー | ◯ |
PA | PA+++ | グリセリンフリー | × |
タイプ | ローションタイプ | 酸化亜鉛フリー | × |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | ◯ |
※すべての方にニキビができないわけではありません。
【オルビス】サンスクリーン(R)オンフェイス モイスト(クリームタイプ)
1本で2役!化粧下地機能つきの色つき日焼け止め。
白浮きを防いで素肌感を大切にしつつ、紫外線などのダメージから肌を守ってくれます。
おすすめポイント
・白浮きしない色つきタイプ
・気になる毛穴、色ムラをカバーできる
・オイルフリー
内容量・価格 | 35g 1,056円(税込) | 石けんで落とせる | ◯ |
SPF | SPF34 | 紫外線吸収剤フリー | ◯ |
PA | PA+++ | グリセリンフリー | × |
タイプ | クリームタイプ | 酸化亜鉛フリー | × |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | ◯ |
紫外線吸収剤配合 高機能タイプ
【ビオレ】UV アスリズム スキンプロテクトミルク
汗・ムレ・擦れに強く落ちにくい、タフブーストTech採用で40℃・湿度75%の過酷な高温多湿環境にも耐えるUV。
白浮きせず、ベタつかない、さらさら感触のミルクタイプ。
おすすめポイント
・汗をかく運動時や部活動時も落ちにくい
・ウォータープルーフなのに石けんで落とせる
内容量・価格 | 65mL 1,760円(税込) | 石けんで落とせる | ◯ |
SPF | SPF50+ | 紫外線吸収剤フリー | × |
PA | PA++++ | グリセリンフリー | ◯ |
タイプ | ミルクタイプ | 酸化亜鉛フリー | × |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | × |
※すべての方に、ニキビができないわけではありません。
【ウーノ】UVパーフェクションジェル(医薬部外品)
1つで肌あれ・ニキビ予防・UVケアまでできるオールインワンジェルクリーム。
クールな使い心地で、ベタつきが気になる季節も気持ちよく使えます。
おすすめポイント
・洗顔後に保湿と日焼け止めが1つでできる
・スーッとした使い心地で夏も快適
・抗肌あれ有効成分を配合。肌あれ・ニキビなどの肌トラブルを予防します。
内容量・価格 | 80g 1,188円 (税込) | 石けんで落とせる | ◯ |
SPF | SPF30 | 紫外線吸収剤フリー | × |
PA | PA+++ | グリセリンフリー | × |
タイプ | ジェルタイプ | 酸化亜鉛フリー | ◯ |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | × |
※すべての方に、ニキビができないわけではありません。
【メンソレータム】アクネス 薬用スムースベースUVミルク(医薬部外品)
SPF50+、PA++で、強力紫外線から肌を守りながらニキビを防いでくれます。
クレンジングが必要にはなりますが、色つきで、ニキビ跡も隠してキレイな仕上がりに。
おすすめポイント
・色つきで肌を綺麗に見せながら可視光線まで防ぐ
・プチプラで購入しやすい
内容量・価格 | 30g 968円(税込) | 石けんで落とせる | × |
SPF | SPF50 | 紫外線吸収剤フリー | × |
PA | PA++ | グリセリンフリー | ◯ |
タイプ | ローションタイプ | 酸化亜鉛フリー | × |
ノンコメドジェニックテスト済み※ | ◯ | アルコールフリー | × |
※すべての方にニキビができないわけではありません。
男性に使いやすい日焼け止めについてはこちらの記事で紹介しています。
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メンズニキビの紫外線対策 −男性におすすめの日焼け止め−
続きを見る
まとめ
思春期ニキビの悪化予防には日焼け止めで紫外線対策をすることが大切です。選び方の4つのポイントを参考にお肌に合った日焼け止めを選んで、アクネケアしましょう。