ニキビも気になるけれど、クリームできちんと保湿したいという男性の方へ。
この記事ではニキビを悪化させないメンズ用保湿クリームについて、選び方やおすすめの商品について、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。
本ページはプロモーションが含まれています。
メンズニキビの保湿クリームの選び方 2つのポイント
ニキビを悪化させない男性向けの保湿クリームを選ぶときは次のポイントに気をつけましょう。
保湿クリームの選び方のポイント
- ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み※
- メンズニキビの3つの原因に対処できる
※すべての方に、にきびができないわけではありません。
それでは詳しくその理由を見ていきましょう。
ポイント1 ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み
使う保湿アイテムそのものがニキビの原因になっていることがあります。
ニキビケアのポイントはニキビのもとになりにくいノンコメドジェニックな化粧品を使うこと。
「コメド」とはニキビのもとのことです。
すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。
これを確認する試験である「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のある商品を選びましょう。
「ノンコメドジェニックテスト」は、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。
日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。
ニキビが気になるときは「ノンコメドジェニックテスト済み」の化粧品を選びましょう。
保湿クリームでニキビができる原因について詳しくはこちら↓で紹介しています。
-
保湿クリームでニキビができる原因は?使ってもよいの?
続きを見る
ポイント2 メンズニキビの3つの原因に対処できる
ニキビの原因は「毛穴の詰まり」「アクネ菌」「過剰な皮脂」の3つ。
つまり裏を返すと、この3つの因子への対策をおこなえば、ニキビの悪化を防ぐことができます。
特に男性は、ホルモンの影響で女性よりも皮脂量が多い傾向にあるためニキビができやすくなっています。
ニキビの原因について考慮された保湿クリームを選びましょう。
毛穴の詰まり対策
角層を柔らかくして、毛穴の詰まりを取り除くピーリング作用を持つ成分として、A H AやB H Aがおすすめです。
B H Aの1つであるサリチル酸はアクネ菌に対する殺菌作用もあり、医薬部外品の有効成分としても配合されます。
毛穴の詰まり対策におすすめの成分
- グリコール酸、乳酸(AHA;α-ヒドロキシ酸、フルーツ酸)
- サリチル酸(BHA;β-ヒドロキシ酸)
アクネ菌対策
有効成分として殺菌成分や抗菌成分が配合されているものを選びましょう。
おすすめの殺菌・抗菌成分
- イソプロピルメチルフェノール
- サリチル酸(BHA;β-ヒドロキシ酸)
- 感光素201号
またアクネ菌による炎症を抑える抗炎症成分もチェックしておきましょう。
おすすめの抗炎症成分
- グリチルリチン酸2K
- グリチルレチン酸ステアリル
- アラントイン
- トラネキサム酸
過剰な皮脂対策
皮脂分泌を抑えるビタミンB類がおすすめです。
塩酸ピリドキシンは医薬部外品の有効成分としても使われます。
おすすめの成分
- ビタミンB6誘導体(塩酸ピリドキシン)
- ビタミンB2(リボフラビン)
パッケージの全成分表示を確認してみましょう。
ニキビの原因について詳しくはこちら↓で紹介しています。
-
ニキビの3大因子とは?ニキビの原因・種類・対策を解説
続きを見る
メンズニキビにおすすめの成分
保湿クリームにはニキビや肌荒れを防ぐ有効成分をはじめとして、さまざまな保湿成分や美容成分が厳選して配合されています。
保湿クリームはスキンケアの最後に蓋をして、水分の蒸発を防ぐ役割があります。
この作用が高い成分でニキビの元になりにくい成分としてはスクワランやセラミド、ワセリンなどがあります。
反対にオリーブ油などはニキビの元になりやすいことが報告されていますので避けた方が良いでしょう。
また皮脂によるテカリが気になるメンズニキビでは皮脂分泌を抑えるビタミンBや炎症の赤みを抑える抗炎症成分が配合されているものを選びましょう。
大人のメンズニキビでは、乾燥、毛穴の黒ずみ、シミ、ニキビ跡など、ニキビ以外の肌悩みも気になりやすくなっています。A H AやB H Aなどピーリング作用のある成分やニキビ跡の色素沈着対策として美白作用のある成分を選ぶのもおすすめです。
メンズニキビにおすすめの成分
お肌にうるおいを与える | アミノ酸(ベタイン) ヒアルロン酸 |
お肌にうるおいを閉じ込める | スクワラン セラミド ワセリン |
炎症をおさえる抗炎症成分 | グリチルレチン酸ステアリル グリチルリチン酸2K アラントイン トラネキサム酸 |
皮脂分泌をおさえる | ビタミンB2(リボフラビン) ビタミンB6誘導体(塩酸ピリドキシン) |
抗酸化作用 | ビタミンE ビタミンC・E誘導体 |
ピーリング作用 ・角層柔軟作用 ・毛穴の詰まりをとる | グリコール酸 乳酸 サリチル酸 レチノール |
美白作用 ・シミ・そばかすを防ぐ ・ニキビ跡の色素沈着の予防に | ビタミンC誘導体 トラネキサム酸 |
ピーリング:肌表面の古い角質を洗い流す
メンズニキビで気をつけたい成分
保湿クリームに配合される成分の中には、毛穴を詰まらせる「コメド」の原因になるものがあります。
オレイン酸、スクアレン、アーモンド油などの植物油は相対的にコメド誘発能が高く、ワセリンやミネラルオイル、ポリエチレングリコールなどではない、または低いと言われています。
毛穴を詰まらせやすい「スクアレン」は皮脂の成分ですが、化粧品に配合されるのは「スクワラン」です。スクワランはコメド形成能は低いので問題はありません。
原料名 | コメド誘発能 0:なし、1:軽度、2:中等度、3:強度 |
オレイン酸 | 3 |
スクアレン | 3 |
アーモンド油 | 3 |
ココナッツ油 | 2 |
スクワラン | 1 |
白色ワセリン | 0 |
シリコンオイル | 0 |
ミネラルオイル | 0 |
グリセリン | 0 |
ポリエチレングリコール200 | 0 |
プロピレングリコール | 0 |
メンズニキビにおすすめの男性でも使えるノンコメドジェニックテスト済みの保湿クリーム
メンズニキビを悪化させないノンコメドジェニックテスト済みの保湿クリームをご紹介します。
男性肌を徹底研究し誕生|オルビス ミスター モイスチャライジングクリーム
肌から水分を逃しやすい男性肌に着目。
静電的な反応で余分な皮脂を吸着してテカリを抑えながら、うるおいは長時間キープ。
テカリを抑え、乾燥予防を同時に叶える保湿クリーム。
おすすめポイント
- テカリ&乾燥をダブルで予防。もっちりうるおうのに、表面サラサラ
- ダブルプロテクトパウダー※1が肌上に均一に整列。長時間うるおいを保持し、余分な皮脂を吸着し*、テカリを予防。
*プラスに帯電したローションの膜に、クリームに配合されたマイナスに帯電したダブルプロテクトパウダー*が引き寄せ合ってなじむ。
容量 | 50g |
参考税込価格 | 2,420円 |
分類 | 医薬部外品 |
有効成分 | グリチルリチン酸2K(抗炎症成分) |
特長成分 | ・皮脂を吸着しうるおいを保つダブルプロテクトパウダー※1配合 ・保湿成分 イチョウエキス、ヒアルロン酸Naー2配合 ・酸化しやすい油分不使用 ・無香料、無着色・アルコールフリー |
ノンコメド ジェニック テスト※2 | ◯ |
その他の 安全性試験※3 | アレルギーテスト済み |
※1 タルク、ステアロイルグルタミン酸2Na、水酸化Al
※2 すべての方に、ニキビができないわけではありません。
※3 すべての方に、皮膚刺激やアレルギーが起きないわけではありません。
オルビス ミスターを使うなら、洗顔、ローション、保湿クリームと3品合わせて使うのがおすすめ。
重ねるほどもっとすべすべになるという評価も!
コスパNo.1|オードムーゲ 薬用スキンクリーム
容量 | 40g |
参考税込価格 | 1,320円 |
分類 | 医薬部外品 |
有効成分 | 酢酸DL-α-トコフェロール グリチルリチン酸二カリウム |
ノンコメドジェニックテスト | ◯ |
アレルギーテスト | ◯ |
パッチテスト | ー |
スティンギングテスト | ー |
保湿はおまかせ!|カルテHD バランスケア ゲル
容量 | 100g |
参考税込価格 | 2,970円 |
分類 | 医薬部外品 |
有効成分 | ヘパリン類似物質 グリチルリチン酸ジカリウム |
ノンコメドジェニックテスト | ◯ |
アレルギーテスト | ◯ |
パッチテスト | ◯ |
スティンギングテスト | ◯ |
男性のニキビケアでも保湿クリームが必要な理由とは?
メンズニキビができてしまう主な原因は男性ホルモンの影響による過剰な皮脂。
そしてもう一つの原因は、お肌の乾燥です。
乾燥はニキビが悪化する原因になる
この記事をご覧になっている方の中には、おでこなどのテカリが気になるから、保湿クリームはニキビが悪化しそう、という理由で保湿を控えている方もいらっしゃるかも知れません。
また実際に保湿クリームでニキビが悪化してしまったという方もいらっしゃるでしょう。
保湿クリームでニキビが悪化してしまう、のは半分ホントで半分ウソです。
まず保湿クリームでニキビが悪化するのは、正しいアイテム選びができていないからです。
残念ながら選ぶ保湿クリームによってはキビの原因になってしまうことがあります。
化粧品の成分の中にはアクネ菌の栄養源になってしまうものや、毛穴を詰まりやすくするものがあります。
このような成分が配合されているものを使うとニキビができやすくなってしまいます。
ニキビの原因になりやすい化粧品成分についてはこちら↓の記事で詳しく解説しています。
-
グリセリンフリーの日焼け止めを選ぶときの見落としがちなポイント
続きを見る
さらに皮脂によるテカリが気になるからと保湿を控えてしまうと、お肌が乾燥して毛穴が詰まりやすくなります。
化粧水だけでは水分がお肌から逃げていきやすく、肌の乾燥もニキビの原因になることがあります。
ではどうしたら良いのでしょうか。
答えは簡単。
ニキビを悪化させない保湿クリームを選んだら良いのです。
ニキビができる心配をせずにきちんと保湿をすることでニキビができにくいお肌に整えましょう。
ニキビ治療中は積極的に使いましょう
ニキビ治療で処方される塗り薬の中には、肌が乾燥しやすくなったり、刺激感を感じやすくなるものがあります。
最初の数週間と言われていますが、その乾燥感や皮膚刺激感が原因で、薬を続けることができなくなってしまうことも。
でもそれはきちんとお薬が塗れている証拠です。
そこでやめてしまうと、せっかく頑張ったニキビ治療は振り出しに。
そのような副作用とうまく付き合うためにスキンケアを取り入れましょう。
ニキビ肌向けの保湿剤で優しく保湿をして、できるだけお薬を続けるようにしましょう。
保湿をすることで乾燥感や刺激感が軽減され、継続しやすくなるとも言われています。
使うスキンケア製品は必ずノンコメドジェニックテスト済みであることを確認しましょう。
ニキビ治療と併用できることを確認しているスキンケア商品も出ていますので皮膚科医に聞いてみるのもいいですよ。
ニキビ治療中のスキンケアについて詳しくはこちら↓で紹介しています。
-
大人ニキビが全然治らない時の5つのチェックポイント
続きを見る
メンズニキビのスキンケア 3つの基本
お肌に合ったアクネケアアイテムを選んだら、スキンケア方法にも気をつけましょう。
正しいスキンケアをすることで、より保湿効果を得ることができます。
メンズニキビのスキンケア 3つの基本
- 洗浄(肌を清潔に保つ)
- 保湿(乾燥や刺激から肌を守る)
- 遮光(紫外線から肌を守る)
それぞれの気をつけるポイントを見てみましょう。
洗浄のポイント
- 洗顔は1日2回まで
- 洗顔料はきちんと泡立てる
- きちんとすすぐ
保湿のポイント
- 洗顔後はすぐに保湿する
- 化粧水だけでなく保湿クリームも使う
- 使用量を守る
遮光のポイント
- 日焼け止めは適量を使う
- 日焼け止めはきちんと落とす
- 適度に塗り直す
まとめ
男性のニキビでも保湿クリームを使うことが大切です。でも選び方や使い方が間違っているとかえってニキビを悪化させてしまうこともあります。
メンズニキビに合わせた保湿クリームを選んで、ニキビをきちんと予防しましょう。