敏感肌でなかなかお肌にある日焼け止めが見つからない…とお悩みの方へ、敏感肌でも使える日焼け止めの4つのポイント、おすすめの日焼け止めブランドをご紹介します。
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敏感肌でも日焼け止めは必要?
紫外線は日焼けを起こすだけだと思っていませんか。
紫外線を浴びると私たちの体の中で「活性酸素」が発生します。活性酸素は細胞にダメージを与え、表皮では表皮細胞(ケラチノサイト)から炎症性サイトカインと呼ばれる炎症を誘発する物質が産生されます。炎症が起こると肌荒れやかゆみなどが起こりやすくなります。
敏感肌では肌のバリア機能が低下しているため、紫外線の影響をより強く受け、ますますお肌が敏感になってしまうという悪循環につながってしまいます。
敏感肌の方こそ日焼け止めは必要です。
「肌荒れしている時の紫外線対策」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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肌荒れで日焼け止めが塗れない…肌荒れが気になるときの日焼け止めの選び方
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敏感肌でも使える日焼け止め選びの4つのポイント
敏感肌の方は、化粧品がお肌に合わないことも多く、新しい化粧品を買うときは不安に思われる方もいらっしゃると思います。
敏感肌の方でも使える日焼け止めの選び方のポイントは4つあります。
敏感肌でも使える日焼け止めの選び方 4つのポイント
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
- 低刺激性・アレルギーテスト済み
- 伸びが良い
- 落としやすい
ポイント① ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
日焼け止めには、紫外線を防ぐ成分が配合されています。
この成分は紫外線を防ぐメカニズムによって、
- 紫外線散乱剤
- 紫外線吸収剤
の2種類に分けられます。
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤
種類 | 紫外線散乱剤(ノンケミカル) | 紫外線吸収剤(ケミカル) |
紫外線を防ぐ しくみ |
粉体表面で紫外線を反射・散乱 | 紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換 |
代表的な成分 | ・酸化チタン(微粒子酸化チタン) ・酸化亜鉛(微粒子酸化亜鉛) |
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル ・パラアミノ安息香酸 |
使用感 | 白浮きすることがあるため 処方的工夫が必要 |
透明性が高く白浮きしにくい |
皮膚刺激性 | 物質の成分的な変化はなく 刺激を起こしにくい |
反応性が高い成分でまれに 皮膚刺激を感じることがある |
紫外線散乱剤は、物理的に紫外線を反射することで、皮膚への紫外線の影響を減らします。肌の上に鏡が乗って光を反射しているようなイメージです。
紫外線吸収剤は、分子構造的に紫外線のエネルギーを化合物内に吸収しエネルギー変換することで皮膚への紫外線の影響を減らします。
そのメカニズムから「ケミカル」とも呼ばれます。
紫外線吸収剤は、化学的な変化が起こるため、肌への刺激になる場合があります。
一方で、紫外線散乱剤は成分の変化がないため、紫外線吸収剤よりも肌への安全性が高いと言われています。
敏感肌の方に紫外線吸収剤不使用の日焼け止めが良いのはこのためです。
ノンケミカル、紫外線吸収剤フリーも同じ意味です。
もちろん紫外線吸収剤も必ずしも肌に悪いものではありません。
最近は原料も良くなってきていますので、目的はお肌の状態によって使い分けるのも良いでしょう。
「紫外線吸収剤」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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【日焼け止めの基礎知識】紫外線吸収剤とは?紫外線を防ぐ2種類の成分について解説
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ポイント② 低刺激性・アレルギーテスト済み
日焼け止め自体がお肌への刺激にならないよう、低刺激性のものを選びましょう。
パッケージなどの表示としては
- 低刺激性
- アレルギーテスト済み
- パッチテスト済み
のいずれかが書いてあるか確認しましょう。
アレルギーテストとは?
製品を肌に塗ってアレルギー反応が起こらないことを確認するテストです。
日焼け止めの中には光アレルギーテストというテストをおこなっている商品もあります。
光アレルギーテストは、製品を肌に塗布した後、光を照射してアレルギー反応が起こらないことを確認します。
※すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
パッチテストとは?
製品を肌に塗って、刺激やアレルギー反応が起こらないことを確認するテストです。
そのほかにも実際に敏感肌の方への使用テストや商品を塗ってピリピリしないかどうかを確認するスティンギングテストなどがあります。
※すべての方に、アレルギーや皮膚刺激が起こらないわけではありません。
ポイント③ 伸びが良い
日焼け止めは塗る時、塗っている時、落とす時までお肌に優しいことが大事です。
伸びの悪い日焼け止めは、伸ばすときにお肌をこすってしまうことで摩擦刺激になってしまったり、塗りムラができてしまいます。
せっかく日焼け止めを塗ったのに、かえってお肌への刺激になったり、日焼け止めの効果が得られなくなってしまうのはもったいないですよね。
敏感肌の方は伸びが良いものを選びましょう。
選ぶ日焼け止めのタイプについては次にご紹介します。
ポイント④ 落としやすい
日焼け止めは塗る時、塗っている時、落とす時までお肌に優しいことが大事です。
日焼け止めを落とそうとゴシゴシこすってしまうと摩擦刺激になってしまいます。
最近はウォータープルーフタイプでも石けんで落としやすいものがたくさん出ています。
石けんで落とせるタイプの日焼け止めを選びましょう。
使用感や生活スタイルに合わせて日焼け止めを選ぼう
敏感肌の日焼け止め選びの大切な4つのポイントをお伝えしました。
このポイントを守って、使用感の好みや肌悩み、生活スタイルに合わせてお気に入りの日焼け止めを選びましょう。
日焼け止めの種類
日焼け止めにはクリーム、ミルク、ジェル、ローションタイプなどいくつかの種類があります。
それぞれの特徴をまとめます。
日焼け止めのタイプと特徴
クリームタイプ
- 乾燥感を感じにくいしっとりした使用感。
- 化粧下地としても使いやすい。
- 紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を多量に配合することができる。
- ウォータープルーフ性が高い。
ミルク(乳液)タイプ
- みずみずしさとしっとり感のバランスが良い。
- 化粧下地としても使いやすい。
- のびがよく、ボディ用として使いやすい。
- ウォータープルーフ性が高い。
- ローションタイプのことを指す場合もある。
ジェルタイプ
- みずみずしく、さっぱりとした使用感。
- のびがよく、ボディ用として使いやすい。
- 紫外線吸収剤が配合されている場合が多い。
- ウォータープルーフ性は低め。
ローションタイプ
- さっぱりした感触でのびが良く塗りやすい。
- のびがよく、ボディ用として使いやすい。
- 使用直前に振り、紫外線散乱剤を均一に混ぜてから使用する。
- ウォータープルーフ性が高い。
- 乳液(ミルク)タイプのことを指す場合もある。
スティックタイプ
- 水分が少なく、さらさらとしたベタつかない使用感。
- 直接お肌に塗るので密着性が高い。主に顔用。
- 紫外線吸収剤が配合されている場合が多い。
- ウォータープルーフ性が高い。
スティックタイプの日焼け止めについて詳しくはこちら|コスメの処方箋
スプレータイプ
- 塗布しやすくさっぱりとした使用感。
- 髪や背中など手の届きにくいところにも塗りやすい。
- 紫外線吸収剤が配合されている場合が多い。
- ウォータープルーフ性は低め。
スプレータイプの日焼け止めについて詳しくはこちら|コスメの処方箋
ジェル、スティック、スプレータイプは紫外線吸収剤が配合されているものが多くなっています。
乾燥感を感じやすい敏感肌の方はクリームタイプやミルクタイプを。
さっぱりした使用感がお好みの方はローションタイプがおすすめです。
SPF・PAの目安
日焼け止めに表示されているSPF・PAはUVB、UVAの防御効果の指標です。
S P F値はあくまでも「時間」に対しての数値であって、紫外線の「強さ」に対してのものではありません。
数値が高い=強い日差しでも大丈夫ということではないので注意しましょう。
したがって日照時間以上に日焼け止めしても仕方ないので、SPFは外出時間以上に高すぎる必要はありません。
日常生活やレジャーなど、生活強度に合わせて選ぶのが良いでしょう。
PAに関しては効果の高さの指標ですので、光老化を防ぐためには高い方が良いでしょう。窓ガラスも通過するので、室内でも注意が必要です。
日常生活ではSPF30 PA++程度あれば十分です。
数値の目安は以下を参考に選ぶと良いでしょう。
「日焼け止めのSPF・PA」について詳しくはこちらで紹介しています。
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【日焼け止めの基礎知識】「S P F・P A」とは?意味や違いをわかりやすく解説
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肌荒れが気になる
肌荒れも気になる敏感肌の方には、肌荒れ防止成分が配合された日焼け止めがおすすめです。
化粧水や乳液などの保湿スキンケアと同じように、日焼け止めにも肌荒れ防止成分を配合することができます。
医薬部外品の有効成分として次のような肌荒れ防止成分があります。
- グリチルレチン酸ステアリル
- グリチルリチン酸2K(ジカリウム)
- ナイアシンアミド
ナイアシンアミドには肌荒れ防止だけでなく、美白効果やシワ改善効果もあります。
シミ、シワも気になる敏感肌の方におすすめの成分です。
「肌荒れが気になるときの日焼け止め」について詳しくはこちらで紹介しています。
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肌荒れで日焼け止めが塗れない…肌荒れが気になるときの日焼け止めの選び方
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ニキビができやすい
ニキビも気になる敏感肌の方は、「ノンコメドジェニックテスト済み※」という表示がある日焼け止めを選びましょう。
ノンコメドジェニックテストとは、ニキビのもとになりにくいことを確認するテストのことです。このテストをおこなっているものはニキビができにくい日焼け止めと言うことができます。
※すべての方にニキビができないわけではありません。
「ニキビができにくい日焼け止めの見分け方」について詳しくはこちらで紹介しています。
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その日焼け止め、毛穴を詰まらせていませんか?日焼け止めを塗るとニキビができる3つの原因と対策
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エイジングサインも気になる
紫外線を長期間、無防備に浴び続けると、シミやシワなどができてしまいます。これを光老化と言います。
光老化の予防のためにはUVカットだけでなく「美白+シワ改善」効果を兼ね備えた日焼け止めを使いましょう。
有効成分として「ナイアシンアミド」を配合した日焼け止めがおすすめです。
「ナイアシンアミド配合の日焼け止め」について詳しくはこちらで紹介しています。
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日焼け止めの新常識!ナイアシンアミド配合の攻める日焼け止めで「UVカット+美白+シワ改善」
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敏感肌におすすめの日焼け止めブランド ランキング
市販の日焼け止めはたくさんあって選ぶのも大変です。また、敏感肌向けのブランドは日焼け止めコーナーになかったりすることもあります。
ここでは敏感肌の方におすすめの日焼け止めブランドをランキング式でご紹介します。
1位 乾燥性敏感肌なら キュレル
乾燥が気になる敏感肌の方におすすめなのが花王のキュレル。
肌のバリア機能をまもるセラミドに着目したブランドです。
花王のセラミド研究は群を抜いてすばらしく、この研究成果がキュレルに活かされています。
もちろん日焼け止めもセラミドの働きを補い、潤いを与えるセラミドケアがコンセプトとなっていますよ。
ドラッグストアにも置いてあり、価格も1,000円台でプチプラなのも買いやすくていいですね。
低刺激性 ★★★★☆
商品の豊富さ ★★★★★
価格 ★★★★★(1,650円)
おすすめポイント
- 肌荒れ防止成分を配合(医薬部外品)
- セラミド機能成分※1配合
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
- アルコールフリー
- 敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み※2
- アレルギーテスト済み※3
- ミルク、ローション、クリームなど剤型が豊富
- SPF・PAのバリエーションが豊富
- プチプラ
※1 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド ※2 すべての方に皮膚刺激が起こらないわけではありません。 ※3 すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。
2位 超敏感肌なら ノブ
臨床皮膚医学に基づいてお肌を考えるブランド「ノブ」。
全国の皮膚科で推奨されていて、医療機関や薬局でも取り扱いがあります。
紫外線に過敏な方に使ってもらう臨床試験も実施しています。
ノンコメドジェニックテスト済み※1でニキビが気になる敏感肌の方にもおすすめです。
低刺激性 ★★★★★
商品の豊富さ ★★★★☆
価格 ★★★☆☆(2,200円〜3,300円)
おすすめポイント
- 余計なものは配合しないシンプル処方
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
- アルコールフリー
- パッチテスト済み※2
- アレルギーテスト済み※2
- 光アレルギーテスト済み※2
- ノンコメドジェニックテスト済み※1
- ミルク、ローション、クリームなど剤型が豊富
- SPF・PAのバリエーションが豊富
※1 すべての方にニキビができないわけではありません。 ※2 すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。
3位 美容効果も欲しいなら アクセーヌ
アクセーヌは誕生以来、化粧品の刺激と肌トラブルの関係を研究しているブランド。
低刺激性でアレルギーの原因とならず、効果を体感できる化粧品を開発して、現代の肌を美しく進化させてきました。
カウンセリングを基本として、敏感肌の一人一人のお肌と向き合っています。
低刺激性 ★★★★☆
商品の豊富さ ★★★☆☆
価格 ★★☆☆☆(2,750円〜4,400円)
おすすめポイント
- 色素が直接肌に触れないPV(パーフェクトヴェール)技術を採用
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
- アルコールフリー
- 低刺激性※
- ノンコメドジェニックテスト済み※
- ミルク、ローション、クリームなど剤型が豊富
- SPF・PAのバリエーションが豊富
※すべての方に肌トラブルが起こらない、ニキビのもと(コメド)ができないというわけではありません。
「アクセーヌ」について詳しくはこちらで紹介しています。
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敏感肌ブランド徹底分析 アクセーヌ編
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お肌に優しい日焼け止めの使い方
お肌に合った日焼け止めを選んだら、より肌に優しく、効果的に日焼け止めを使いましょう。
日焼け止めの塗り方のポイントは
- 使用量をまもる
- 塗り直しをする
- きちんと落とす
ことです。
使用量をまもる
日焼け止めに記載されているSPF・PAを発揮するためには2mg/cm2を使います。
でも、ほとんどの方はこの半分程度しか使っていないこともわかっています。
顔の使用量の目安は以下を参考にしましょう。
使用量の目安(顔の場合)
塗りムラがあると、隙間から紫外線が肌に届いてしまいます。
まずパール粒大または100円硬貨大1個分を手に取って塗り、さらにもう1個分を重ねて塗布します。
「顔の日焼け止めの使い方」についてこちらの記事で詳しく解説しています。
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塗り直しをする
日焼け止めは肌の表面に塗布膜を作って紫外線をカットします。
1日を過ごすうち、メイクが崩れるのと同様に、日焼け止めもその塗布膜が崩れていきます。
塗布膜が崩れると、崩れてところはいわば穴ができた状態で、紫外線を防ぐ遮光効果が低くなってしまうのです。
塗布膜を均一に保つためにも、日焼け止めは塗り直しをしましょう。
「メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法」について詳しくはこちらで紹介しています。
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きちんと落とす
日焼け止めを塗った日は、洗顔やお風呂できちんと落とすことが大切です。
洗い残った日焼け止めは刺激の原因になることもあります。
商品に記載された方法できちんと落としましょう。落ちにくいと感じた時は、クレンジングを使うと良いでしょう。
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まとめ
敏感肌の方は化粧水やクリームはもちろんのこと、日焼け止め選びにも不安をお持ちだと思います。
選び方の4つのポイントに気をつけてお肌に合った日焼け止めを選びましょう。