頬やおでこにできてしまったニキビ。治ったと思ったらニキビ跡になってしまった…。そのような経験はありませんか?
実はニキビ跡には治るものと治らないものがあります。
ニキビ跡は早めの対処が肝心。
こちらの記事では治らないニキビ跡にしないための予防法を詳しく解説します。
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ニキビ跡の種類
頬やおでこ、あごにできたニキビ。
そしてニキビの後に気になるのがニキビ跡。
治った後のニキビ跡がなかなか消えず、気になっている方も多いと思います。
ニキビが悪化するとシミやいわゆるクレーター(瘢痕)と呼ばれるニキビ跡になってしまいます。
ニキビは詰まった毛穴の中で、炎症が起きた状態。
炎症がおさまった後のニキビ跡は大きく3つに分けられます。
ニキビ跡の種類
・炎症後紅斑(赤み)
・炎症後色素沈着(茶色いシミ)
・瘢痕(クレーター)
赤み、シミ、クレーター、この3つのニキビ跡はなぜできてしまうのか、詳しくみていきましょう。
ニキビ跡はなぜできるの?
ニキビ跡は赤み、シミ、クレーターは、それぞれ次のような過程でできます。
赤み(炎症後紅斑)
治った直後は炎症後紅斑(えんしょうごこうはん, Post Inflammatory Erythema, PIE)と言って、炎症による赤みが一時的に残ります。
PIEは自然におさまりますが、炎症の深さによっては消えにくいものもありますので、PIEがニキビだと思ってしまうこともあるかも知れません。
シミ(炎症後色素沈着)
赤み(炎症後紅斑)がおさまると炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく, Post Inflammatory Hyperpigmentation, PIH)と言って、茶色いシミになってしまうことがあります。
炎症後色素沈着はPIEよりも治るのに時間がかかると言われています。
クレーター(瘢痕)
炎症が真皮まで到達してしまっていると、いわゆるクレーターと呼ばれる瘢痕(はんこん)になってしまうこともあります。
一度クレーター(瘢痕)になってしまうと有効な治療法はほとんどありません。
瘢痕の80%以上はPIE・PIHから進展したものであるという調査結果※もあります。
Tan J., et al.: J Drugs Dermatol. 2017; 16 (6): 566-572
新たな赤み、シミを発生させないために、また瘢痕になってしまう前の適切なアクネケアが大切です。
ニキビの原因について詳しくはこちらで解説しています。
-
ニキビの3大因子とは?ニキビの原因・種類・対策を解説
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治るニキビ跡と治らないニキビ跡の違い
治るニキビ跡と、治らないニキビ跡は何が違うのでしょうか。
治るニキビ跡
- 赤み
- シミ
治らないニキビ跡
- クレーター
この違いは炎症の深さです。
治るニキビ跡は炎症が皮膚の浅い部位で起きたもの。
表皮で起こる赤みやシミであれば、早めに炎症を抑えることで、対処することができます。
一方、クレーターは皮膚の真皮まで炎症が及んでしまい、組織が壊れてしまった状態です。
お肌に凸凹ができてしまい、目立ちやすくなります。
治らないニキビ跡にしないために −早めの対処が肝心−
治らないニキビ跡にしないためには、何よりも早く炎症を抑えてニキビの悪化を防ぐことが肝心です。
治らないニキビ跡にしないために
- できているニキビの悪化を防ぐ(早く治す)
- ニキビができにくいスキンケアを
- 紫外線対策
できているニキビの悪化を防ぐ(早く治す)
ニキビ跡を防ぐには、まずニキビを治すことが一番の近道です。
何をやってもニキビが治らないのであれば、まずは皮膚科専門医に診てもらいましょう。
ニキビは尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。
皮膚科で処方されるニキビ治療薬は市販薬とは作用機序が異なり、根本的な解決が期待できます。
ニキビの治療は
- 毛穴の詰まりの治療
- アクネ菌を殺す治療
- 炎症を早く抑える治療
の3つを同時に行うことが重要です。
皮膚科で処方されるニキビ治療薬で代表的なものは
- アダパレン(面ぽう改善作用、抗炎症作用)
- クリンダマイシン(アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用)
- 過酸化ベンゾイル(アクネ菌に対する抗菌作用)
の3つです。
それぞれ塗り薬としては現在以下の4種類があります。
- ディフェリン®ゲル(アダパレン)
- ベピオ®ゲル(過酸化ベンゾイル)
- デュアック®配合ゲル(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)
- エピデュオ®ゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)
実は、ニキビの治療には多少根気が必要です。
最低でも3ヶ月は皮膚科で診てもらいましょう。
ニキビは一朝一夕では治りません。
ニキビ治療の目標は3つあります。
- 今あるニキビを早く良くする
- 新たなニキビができるのを防ぐ
- ニキビ跡になるのを防ぐ
ニキビ治療の目標は今あるニキビを悪化させず早く治しながら、まだ見えていないニキビ予備軍をニキビにならないようにすることです。
そして一番のゴールは「ニキビをきれいに治す」こと。
現在のニキビ治療は「ただ治す」から「きれいに治す」へと患者さん視点になってきています。
大人ニキビをきれいに治すには皮膚科で治療するのが最善策です。
でも実際には仕事をしていたり、学校があったりと通院できない方も多くいらっしゃるでしょう。
そのような方におすすめなのが、オンライン診療です。
実はニキビもオンライン診療で相談できます。
おすすめはニキビ治療専門のオンライン診療サービス「">ANS.(アンス)」。
ANS.はスマホ一つで医師に診察・処方してもらえる、オンライン美肌治療サービスです。
病院に行かずにオンライン診療による医師の診断で、ニキビ治療薬が届きます。
サプリメントや市販薬とは違い、医療機関において医師の診断の下でしか処方できない医療用医薬品は、高い効果が期待できます。
おすすめポイント
- オンライン診療なので病院に通院しなくていい
- 医師によるカウンセリングが受けられ、症状にあった薬が処方される
- 診療後最短翌日にお薬が届く
- チャット式オンライン診療で平日・土日も診察可能!予約の必要もなし!
- 専門家にチャットで美肌相談ができる「HADA相談室」でアフターケアも充実
- 1ヶ月からのお試しもOKだから気軽の始められる
こんな方におすすめ
- サプリメント、化粧品では治らなかった症状にお悩みの方
- お肌コンディションの維持をしたい方
- ニキビ、毛穴、シミにお悩みの方
オンライン診療ならこれまで病院に行く時間がとれなかった方でも、隙間時間に受診できますね。
ぜひ活用してみてください。
ニキビの原因についてはこちらの記事で紹介しています。
-
ニキビの3大因子とは?ニキビの原因・種類・対策を解説
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ニキビができにくいスキンケアを
なかなかニキビが治りにくいという方は、スキンケアも見直してみましょう。
残念ながら化粧水や乳液、クリームなどのスキンケアもニキビの原因になってしまうことがあります。
化粧品の成分の中にはアクネ菌の栄養源になってしまうものや、毛穴を詰まりやすくするものがあります。このような成分が配合されているものを使うとニキビができやすくなってしまいます。
例えばオレイン酸やアーモンド油は毛穴を詰まらせやすい成分です。
また保湿成分として汎用されるグリセリンはアクネ菌の栄養源になりやすいことが知られています。
大人ニキビが全然治らないという方は、スキンケアも見直してみましょう。
大人ニキビのスキンケア選びの3つのポイント
- ノンコメドジェニックテスト済み
- ニキビや肌荒れを防ぐ医薬部外品
- ニキビの3つの因子(毛穴の詰まり・皮脂・アクネ菌)にアプローチする
一番抑えておきたいポイントは「ノンコメドジェニックテスト済み」。
「コメド」とはニキビのもとのことです。
すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。
ノンコメドジェニックテストは、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。
日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。
ニキビが気になるときは「ノンコメドジェニックテスト済み」の化粧品を選びましょう。
ニキビの原因になりやすい化粧品成分についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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紫外線対策
ニキビ跡ケアに日焼け止めは必須
ニキビやニキビ跡が気になるとき、紫外線対策はしていますか?
ニキビ跡の赤みは、皮膚の毛細血管が拡張して血流が増加した状態です。
この時に日焼けをしてしまうとさらに炎症が起こり、治りにくくなってしまいます。
つまり、より治りにくい茶色いシミや瘢痕へ移行しやすくなってしまうのです。
さらにニキビ跡が治りにくくなるだけでなく、新たなニキビもできてしまう可能性があります。
ニキビやニキビ跡のケアでは紫外線対策をきちんとおこないましょう。
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合わせて読みたい【赤み・色素沈着・凹凸】日焼け止めでニキビ跡を隠す方法
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できてしまったニキビ跡の対処法は?
できてしまったニキビ跡はどのように対処したら良いのでしょうか。
ニキビ跡の種類別にみてみましょう。
赤み
ニキビ跡の赤みは「炎症を抑える」ことが大切です。
抗炎症成分や皮脂の酸化を抑える抗酸化成分を積極的にスキンケアに取り入れましょう。
抗炎症成分
- グリチルレチン酸ステアリル
- グリチルリチン酸2K
- アラントイン
- トラネキサム酸
抗酸化成分
- ビタミンE(トコフェロール)
- ビタミンC誘導体
シミ
シミは炎症の刺激を受けて、メラニンが過剰に産生されている状態。
美白有効成分、抗炎症成分を取り入れましょう。
さらに、ターンオーバーを促進してメラニン色素の排出を促すA H AやB H Aもおすすめです。
美白成分
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
抗炎症成分
- グリチルレチン酸ステアリル
- グリチルリチン酸2K
- アラントイン
- トラネキサム酸
ターンオーバー促進
- グリコール酸(AHA)
- 乳酸(AHA)
- サリチル酸(BHA)
- レチノール
クレーター
一度クレーターになってしまうと、スキンケアだけでは簡単には治りにくくなっています。
おすすめの成分はコラーゲン産生を促進するビタミンC誘導体やターンオーバーを活性化するグリコール酸など。
ケミカルピーリングや光治療など、美容皮膚科に通うのもおすすめです。
日焼け止めでニキビ跡を隠す方法
ニキビ跡が気になる時は紫外線対策は必須です。
気になるニキビ跡を日焼け止めで隠す方法は、
- 色で隠す
- 光で隠す
の2つがあります。
ニキビ跡の種類によってどちらが適しているかが変わります。
まとめると、
- 赤みはグリーンで隠す
- 茶色いシミ(色素沈着)はベージュで隠す
- 瘢痕(凹凸)は光で隠す
のようになります。
赤みはグリーンで隠す
ニキビ跡の赤みは色補正でカバーしましょう。
赤みの上にグリーンを乗せることで肌色に近づくため、目立ちにくくなります。
色素沈着はベージュで隠す
茶色いシミ(色素沈着)は色補正でカバーしましょう。
ファンデーションとしても使えるものもあります。
凹凸は光で隠す
瘢痕などの肌の凹凸は、光の反射を利用してカバーしましょう。
ぼかし効果で毛穴も目立ちにくくなります。
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まとめ
赤みやシミは治るニキビ跡です。
一方で、一度クレーターまで進行すると治らないニキビ跡になってしまいますので、早めの対処が肝心です。
ニキビはただ「治す」から「きれいに治す」時代になっています。
そのためにはきちんと皮膚科で医療用医薬品による治療を受けるのがおすすめです。
最近はオンライン診療でニキビ治療ができるようになっています。
ご自身のライフスタイルに合わせて受診の方法を選ぶと良いですね。
ニキビは治せる時代になっていますので、ご自身のお肌に合った方法を見つけてみてください。