皮膚科に通ったり、市販薬を使ったりしたけれど、頬やおでこの大人ニキビが全然治らないとお悩みの方へ。
何をしてもニキビが治らない時の5つのチェックポイントと解決方法を紹介します。
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大人ニキビが全然治らない時の5つのチェックポイント
頬やおでこの大人ニキビ。全然治らない時は次の5つができているかまず確認してみましょう。
できていないものがあれば、それが原因かもしれません。
大人ニキビが全然治らない時の5つのチェックポイント
- 皮膚科を受診しているか
- 正しく薬を塗れているか
- スキンケアは肌に合っているか
- スキンケア方法は正しいか
- 生活習慣で悪化していないか
1. 皮膚科を受診しているか
一つ二つのニキビや吹き出物であればホルモンバランスの乱れなど一過性のものとして皮膚科にかかることはあまりないかもしれません。
でも全然治らず困っているというのであればまずは皮膚科専門医に診てもらいましょう。
ニキビは尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。
皮膚科で処方されるニキビ治療薬は市販薬とは作用機序が異なり、根本的な解決が期待できます。
ニキビの治療は、
- 毛穴の詰まりの治療
- アクネ菌を殺す治療
- 炎症を早く抑える治療
の3つを同時に行うことが重要です。
皮膚科で処方されるニキビ治療薬で代表的なものは、
- アダパレン(面ぽう改善作用、抗炎症作用)
- クリンダマイシン(アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用)
- 過酸化ベンゾイル(アクネ菌に対する抗菌作用)
の3つです。
それぞれ塗り薬としては現在以下の4種類があります。
- ディフェリン®ゲル(アダパレン)
- ベピオ®ゲル(過酸化ベンゾイル)
- デュアック®配合ゲル(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)
- エピデュオ®ゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)
実は、ニキビの治療には多少根気が必要です。
最低でも3ヶ月は皮膚科で診てもらいましょう。
ニキビは一朝一夕では治りません。
ニキビ治療の目標は3つあります。
- 今あるニキビを早く良くする
- 新たなニキビができるのを防ぐ
- ニキビ跡になるのを防ぐ
ニキビ治療の目標は今あるニキビを悪化させず早く治しながら、まだ見えていないニキビ予備軍をニキビにならないようにすることです。
そして一番のゴールは「ニキビをきれいに治す」こと。
現在のニキビ治療は「ただ治す」から「きれいに治す」へと患者さん視点になってきています。
ニキビの原因についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
-
ニキビの3大因子とは?ニキビの原因・種類・対策を解説
続きを見る
2. 正しく薬を塗れているか
すでに皮膚科に通っていてディフェリンのようなお薬を処方されているのに、皮膚科に行っても治らないという方は、お薬の塗り方が原因かもしれません。
ディフェリンゲルはニキビの原因となる毛穴の詰まり(=医学的には面ぽうと言います)をとるお薬です。
つまり新しいニキビが発生するのを予防してくれています。
ニキビはどこにできるかわかりませんので、ニキビが見えていないところにも塗る必要があります。
現在できているニキビを悪化させずきれいに治す未来まで見据えた治療をおこなっていると考えましょう。
最初は赤いニキビの上にチョン→点で塗り、カサカサ・ピリピリが大丈夫なら周りに広げていきます。
目標はニキビが出ているところ、顔なら顔全体に面塗りします。
またアダパレンを使うと最初は肌が乾燥しやすくなります。
ヒリヒリ感が出る場合もありますが、きちんとお薬を塗れている証拠です。
ニキビ肌向けの保湿剤で優しく保湿をして、できるだけお薬を続けるようにしましょう。
3. スキンケアは肌に合っているか
化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア製品が原因でニキビができることもあります。
化粧品の成分の中にはアクネ菌の栄養源になってしまうものや、毛穴を詰まりやすくするものがあります。
このような成分が配合されているものを使うとニキビができやすくなってしまいます。
例えばオレイン酸やアーモンド油などの植物油は毛穴を詰まらせやすい成分です。
クレンジングオイルを使われている方は注意しましょう。
また保湿成分として汎用されるグリセリンはアクネ菌の栄養源になりやすいことが知られています。
大人ニキビが全然治らないという方は、スキンケアも見直してみましょう。
大人ニキビのスキンケア選びの3つのポイント
- ノンコメドジェニックテスト済み
- ニキビや肌荒れを防ぐ医薬部外品
- ニキビの3つの因子(毛穴の詰まり・皮脂・アクネ菌)にアプローチする
一番抑えておきたいポイントは「ノンコメドジェニックテスト済み」。
「コメド」とはニキビのもとのことです。
すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。
ノンコメドジェニックテストは、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。
日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。
ニキビが気になるときは「ノンコメドジェニックテスト済み」の化粧品を選びましょう。
ニキビの原因になりやすい化粧品成分についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
-
グリセリンフリーの日焼け止めを選ぶときの見落としがちなポイント
続きを見る
4. スキンケア方法は正しいか
どんなにニキビ肌に良い化粧品を選んでも、使い方を間違えるとニキビを悪化させてしまうこともあります。
洗顔・保湿・日焼け止めそれぞれのスキンケアのポイントをお伝えします。
洗顔のポイント
- 1日2回、洗いすぎに注意
- よく泡立てる
- 泡で優しく洗う、こすらない
- きちんとすすぐ
- 優しく拭く
保湿のポイント
- こすらない
- たっぷり使う
- 化粧水だけで終わらせない
日焼け止めのポイント
- 日焼け止めを使う
- 使用量をまもる
- きちんと落とす
またメイクアップはニキビに悪いと思われるかもしれませんが、日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドラインでは、ノンコメドジェニックテスト済みのメイクアップ化粧品であれば使っても良いとされています。
周りの目線をニキビからそらしてくれる視覚的な効果だけでなく、意識的にニキビを触らなくなる効果もあります。
ニキビ肌でも使えるノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めはこちらで紹介しています。
-
その日焼け止め、毛穴を詰まらせていませんか?日焼け止めを塗るとニキビができる3つの原因と対策
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5. 生活習慣で悪化していないか
前述のスキンケア方法もそうですが、いつもの習慣が知らず知らずのうちにニキビを治りにくくしているかもしれません。
不規則な生活や睡眠不足、寝具や髪型、顔を触ってしまう癖など、思い当たるものがあればできることから変えてみましょう。
- 睡眠をとる
- 枕カバーを毎日洗濯する
- 顔を触らないようにする
- 髪型を変えてみる
- メイクのスポンジやパフを洗う
- ビタミン類を摂る
治りにくい大人ニキビにおすすめのスキンケア
大人ニキビが治りにくい時は、スキンケアを見直してみましょう。
大人ニキビにオススメのスキンケア選びのポイントを確認して選んでみましょう。
大人ニキビのスキンケア選びの3つのポイント
- ノンコメドジェニックテスト済み
- ニキビや肌荒れを防ぐ医薬部外品
- ニキビの3大因子(毛穴の詰まり・皮脂・アクネ菌)にアプローチする
大人ニキビの原因となる3大因子
ニキビの原因について詳しくはこちらの記事で紹介しています。
-
ニキビの3大因子とは?ニキビの原因・種類・対策を解説
続きを見る
大人ニキビの原因となる3大因子にアプローチするオススメの成分についてまとめました。
大人ニキビにおすすめの成分
毛穴の詰まりを とる成分 | AHA(グリコール酸、乳酸) BHA(サリチル酸) レチノール |
抗菌・殺菌成分 | 感光素201号、サリチル酸 |
皮脂分泌を おさえる | ビタミンB2(リボフラビン) ビタミンB6誘導体(塩酸ピリドキシン) |
抗炎症成分 | グリチルレチン酸ステアリル グリチルリチン酸2K アラントイン トラネキサム酸 |
抗酸化成分 | ビタミンC誘導体 ビタミンE ビタミンE誘導体 |
ニキビ跡の 色素沈着予防 (美白成分) | ビタミンC誘導体 トラネキサム酸 |
保湿成分 | ヒアルロン酸、セラミド、 アミノ酸、スクワラン |
洗顔料ならコレ ノブ A Cアクティブ ウォッシングフォーム
治りにくい大人ニキビにオススメなのがノブのA Cアクティブシリーズの洗顔料です。
ノブと言えば皮膚科でニキビ治療と一緒に紹介された方もいらっしゃるかもしれません。
「臨床皮膚医学に基づいて」スキンケアを考えるブランドであるノブは、ニキビ治療の時に使える化粧品を開発しています。
A Cアクティブシリーズもその一つ。
特にこのウォッシングフォームは秀逸で、殺菌作用とピーリング効果を兼ね備えたサリチル酸を主剤に毛穴の詰まりをしっかり取ってくれるんです。
洗い上がりの肌はツルツル、さっぱりしていながらも乾燥感は感じない絶妙な洗い上がり。
処方の性質上、中身が固いのが少し使いづらいと思うこともありますが、お風呂場など少し温めれば気になりません。
洗顔から変えてみたいという方はぜひ使ってみてください。
ノブ A Cアクティブ ウォッシングフォーム
100g 2,750円(税込)
医薬部外品
パッチテスト済み、アレルギーテスト済み※1
ノンコメドジェニックテスト済み※2
アルコールフリー
※1 すべての方に、アレルギーや起こらないわけではありません。
※2 すべての方に、ニキビができないわけではありません。
化粧水ならコレ ノブ A Cアクティブ フェイスローション モイスト
こちらもノブから。ノブのアクネケア商品は本当に優秀です。
グリセリンフリーの化粧水は保湿力に物足りなさを感じることが多いのですが、こちらはそのようなこともなく、ベタつかないのにしっとりする心地よい使用感。もちろんグリセリンフリー。
ピーリング効果のあるA H Aとしてグリコール酸が入っているので少しピリッと刺激を感じる方もいるかもしれませんが、毛穴の詰まりを取ってくれるだけでなく、キメを整えて毛穴を引き締めてくれる効果もあります。
もしニキビケア商品で迷っているなら、まずはノブのA Cアクティブシリーズで揃えてみるのはいかがでしょうか。
ノブ A Cアクティブ フェイスローション モイスト
135mL 3,300円(税込)
医薬部外品
パッチテスト済み、アレルギーテスト済み※1
ノンコメドジェニックテスト済み※2
グリセリンフリー
※1 すべての方に、アレルギーや起こらないわけではありません。
※2 すべての方に、ニキビができないわけではありません。
その他の大人ニキビにおすすめの化粧水についてはこちらの記事で紹介しています。
-
20代・大人ニキビにおすすめの化粧水
続きを見る
スポッツケアなら E T V O S バランシングVCクリアスポッツ
ニキビ跡の予防やニキビができやすい部位に塗っておくだけでニキビを防ぐことができるのがこのE T V O S バランシングVCクリアスポッツ。
キー成分はアゼライン酸の誘導体であるアゼロイルジグリシンK。
アゼライン酸には、
- ターンオーバーを整えて毛穴の詰まりを防ぐ
- 抗菌作用
- 皮脂分泌抑制作用
- 抗炎症作用
などがあります。
さらにビタミンC誘導体や保湿成分としてセラミドやヒアルロン酸、コレステロールなど保湿効果の高い成分も贅沢に配合。
グリセリンが配合されていますが、製品としてノンコメドジェニックテストを行って、ニキビができにくいことを確認しているので問題ないでしょう。
おすすめはニキビの部分だけでなく、ニキビができていない部分にも塗っておく「予防塗り」。
これだけでニキビができにくい肌を保つことができます。
ETVOS(エトヴォス) バランシング VC クリアスポッツ
25g 2,750円(税込)
パッチテスト済み、スティンギングテスト済み※1
ノンコメドジェニックテスト済み※2
アルコールフリー
※1 すべての方に、アレルギーや皮ふ刺激が起こらないわけではありません。
※2 すべての方に、ニキビができないわけではありません。
プラス一品ならコレ セルニュープラス D R G Aローション
少しハードルは上がりますが、もっと早く対処したいという方にはセルニュープラスのG Aローションがオススメです。
ハードルが上がるというのは、セルニュープラスはクリニック限定化粧品なので一般には購入できないのです。
ニキビ治療の時に取り扱いがあるか皮膚科で聞いてみましょう。
取扱のあるクリニックはホームページから検索できます→公式ブランドサイト
まとめ
全然治らない大人ニキビにお悩みの時は、ご紹介した5つのポイントをチェックしてみてください。もしまだできていないというものがあれば、それが解決に導いてくれるかも知れません。ニキビは治せる時代になっていますので、ご自身のお肌に合った方法を見つけてみてください。