ニキビ肌

脂性肌ニキビのスキンケア|皮脂・テカリ・毛穴・オイリー肌対策のおすすめ

皮脂が多く、ニキビができやすい脂性肌。テカリや化粧崩れも気になりますよね。

この記事では、脂性肌でニキビが気になる方のために、お肌に合ったスキンケア方法やスキンケア化粧品の選び方、おすすめアイテムまで、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。

本ページはプロモーションが含まれています。

脂性肌ってどんな状態?ニキビができやすいのはなぜ?

脂性肌は皮脂も水分も多く、バランスが悪い状態です。

特に過剰な皮脂はニキビの原因になります。

ニキビの原因は3つあります。

脂性肌ニキビの原因となる3つの因子について説明するイラスト。脂性肌ニキビは毛穴の詰まり、アクネ菌、過剰な皮脂が原因となってできます。これら3つの因子のケアをすることが大切です。

ニキビは「毛穴の詰まり」から始まります。

詰まった毛穴でニキビの原因菌である「アクネ菌(C. acnes)」が「過剰な皮脂」を栄養にして増殖します。
アクネ菌が増えると、毛穴の中で炎症が起こり、ニキビが悪化してしまいます。

一般的に皮脂の分泌量は急激に増え、10代〜20代をピークに減少していきます。

また脂性肌では毛穴も目立ちがちです。

皮脂は毛穴から排出されます。皮脂が多く出るときは毛穴も開いています。

また皮脂がうまく排出されずに詰まってしまうと、詰まり毛穴となって毛穴が大きく見えます。

脂性肌ニキビのスキンケア 3つのポイント

脂性肌でニキビができやすい時のスキンケアのポイントは3つあります。

  • 皮脂分泌を抑える
  • 毛穴を詰まらせない
  • 紫外線対策をする

ポイント1 皮脂分泌を抑える

脂性肌ニキビの主な原因は過剰な皮脂。

まずは皮脂分泌を抑えることが大切です。

オイリー肌だからといって、スキンケアを控えるのはNG。

特に保湿をしないと余計に皮脂が多くなってしまうという報告も。

これまでは皮脂分泌を直接コントロールすることができませんでしたが、ついに医薬部外品の有効成分として「皮脂分泌を抑える」成分 ライスパワーNo.6が開発されました。

ライスパワーNo.6配合のスキンケアなら保湿をしながら皮脂分泌もきちんと抑えられるので一石二鳥です。

ライース クリアセラムNo.6などがおすすめです。

ポイント2 毛穴を詰まらせない

ニキビの始まりは毛穴の詰まり。

毛穴の詰まりの原因は過剰な皮脂だけではありません。

使うスキンケアそのものが毛穴の詰まりの原因になることもあります。

化粧品の成分の中にはアクネ菌の栄養源になってしまうものや、毛穴を詰まりやすくするものがあります。

このような成分が配合されているものを使うとニキビができやすくなってしまいます。

化粧下地に配合される成分の中には、毛穴を詰まらせる「コメド」の原因になるものがあります。

次の表は、コメドのできやすさ・できにくさを0〜3の4段階で調べた実験結果です。

数字が大きいほどコメドができやすい=ニキビになりやすいことを表します。

原料名コメド誘発能
0:なし、1:軽度、2:中等度、3:強度
オレイン酸3
スクアレン3
アーモンド油3
ココナッツ油2
スクワラン1
白色ワセリン0
シリコンオイル0
ミネラルオイル0
グリセリン0
ポリエチレングリコール2000
プロピレングリコール0

この結果から

コメド誘発能が高い=ニキビになりやすい成分
・植物油
 オレイン酸
 スクアレン
 アーモンド油など

反対に

コメド誘発能が低い/ない=ニキビになりにくい成分
・ワセリン
・ミネラルオイル
・ポリエチレングリコール
など

ということができます。

ちなみに毛穴を詰まらせやすい「スクアレン」は皮脂の成分ですが、化粧品に配合されるのは「スクワラン」です。
「スクワラン」はコメド形成能は低いので問題はありません

また保湿成分として汎用されるグリセリンはアクネ菌の栄養源になりやすいことが知られています。

一方で、ジグリセリン、ポリグリセリンにはそのような性質はありません

気になる方はグリセリンフリーのアクネケア化粧品を選ぶのもよいですね。

https://cosmeceutical.work/uv_glycerin/

ポイント3 紫外線対策をする

紫外線はニキビの3大因子に影響を与え、ニキビを悪化させます。

思春期は特に皮脂分泌が多くなり、ニキビができやすい状態ですので、紫外線対策が必須です。

理由1 毛穴が詰まりやすくなる
理由2 活性酸素が発生
理由3 皮脂が酸化する

毛穴が詰まりやすくなる
紫外線によって皮膚のバリア機能が低下すると、肌のターンオーバーが乱れ、毛穴が詰まりやすくなります

活性酸素が発生
アクネ菌は詰まった毛穴の中で、ポルフィリンという物質を産生します。
このポルフィリンに紫外線があたると「活性酸素」が発生します。活性酸素は炎症を誘発し、ニキビを悪化させます

皮脂が酸化する
過剰に分泌された皮脂は紫外線によって酸化してしまいます。
酸化した皮脂は、肌に炎症を引き起こし、ニキビの悪化につながります。

合わせて読みたい

脂性肌ニキビのスキンケアの選び方 3つのポイント

ではどのようなスキンケア製品を選んだら良いのでしょうか。

選び方のポイントは3つあります。

  • 皮脂分泌を抑える有効成分配合
  • ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み
  • 日焼け止めは色つき

ポイント1 皮脂分泌を抑える有効成分配合

アクネ菌対策や肌荒れ対策の成分はいくつかありますが、脂性肌ニキビの一番の悩みである皮脂分泌を抑える成分はただ1つ。

それが「ライスパワーNo.6」。

勇心酒造が開発したお米由来の成分です。

ライスパワーには他にも種類があり、No.11+にはシワ改善と水分保持機能の改善の2つの改善効果が認められたすごい成分です。

合わせて読みたい

ポイント2 ニキビの元になりにくいノンコメドジェニックテスト済み

ニキビができにくいノンコメドジェニックテスト済みのアクネケア用保湿クリームのイメージ画像。

ニキビケアのポイントはニキビのもとになりにくいノンコメドジェニックな化粧品を使うこと。

コメド」とはニキビのもとのことです。

すなわち「ノンコメドジェニック=ニキビのもとになりにくい」ことを示します。

これを確認する試験である「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のある商品を選びましょう。

「ノンコメドジェニックテスト」は、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと(コメド)ができないことを確認する試験です。

日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。

この試験をクリアしたアクネケア化粧品には、パッケージなどに

ノンコメドジェニックテスト済み
ニキビの元になりにくい処方

といった記載がありますので、確認してみましょう。

※すべての方に、ニキビができないわけではありません。

ポイント3 日焼け止めは色つき

合わせて読みたい

脂性肌ニキビにおすすめのスキンケア

脂性肌ではまずは皮脂分泌を抑えてあげることが大切です。

「ライスパワーNo.6」は化粧品原料で唯一、皮脂分泌を抑制する作用がある成分です。

まずはライスパワーNo.6を有効成分として配合されたスキンケアを取り入れてみましょう。

ライース クリアセラムNo.6がおすすめです。

トライアルセットから始めてみるのもいいでしょう。

日焼け止めはもちろんノンコメドジェニックテスト済みで色つきタイプを。

アクセーヌは日中もニキビを防ぐ効果があるのでおすすめです。

【アクセーヌ】イプノス シーバムクリア リペアクリーム

合わせて読みたい

まとめ

脂性肌でニキビができやすいという方は、

  • 皮脂分泌を抑える→皮脂分泌を抑える有効成分配合
  • 毛穴を詰まらせない→ノンコメドジェニックテスト済み
  • 紫外線対策をする→日焼け止めは色つき

の3つのポイントを意識して対策してみましょう。

これらはニキビだけでなく、毛穴対策にもおすすめです。
お肌に合ったスキンケアでお肌の調子を整えましょう。

純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンが配合されたメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ美白美容液のイメージ写真。

スキンケア

2024/7/23

【薬剤師監修】純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの違いは?

美白成分として最も効果が高いハイドロキノン。 実は市場には純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの2種類があります。 それぞれの違いを理解することで、肌に最適な成分を選ぶ際の参考になります。 この記事では、純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの特徴や効果の違い、おすすめの商品まで、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。 純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの違い ハイドロキノンといえば、最強の美白剤として知られる成分です。 気になるシミに使ってみたい!と思っている方も多いことでしょう。 ...

ReadMore

基底膜ケアで気になる頬や目元、口元の乾燥、ハリ・弾力、シワ、たるみをケアする女性のイメージ写真。

スキンケア

2024/5/31

【新美容理論】スキンケアは「基底膜ケア」の時代へ!その効果と必要性とは?

最近話題の「基底膜ケア」。 基底膜は表皮と真皮の境目にある薄い膜ですが、基底膜をケアすると何が良いのでしょうか。 実は基底膜には、美肌の司令塔として重要な役割があることがわかってきました。 この記事では、肌における基底膜の役割や美容における効果と必要性など、今こそ知りたい基底膜ケアについて、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。 基底膜はどこにある? 基底膜は、肌の表皮と真皮の境目にある薄い膜です。 その厚さはわずか0.1ミクロン(0.0001mm)。 卵の薄皮の200分の1程度しかありま ...

ReadMore

ロレアルが開発した新しい美白アプローチ成分、「MELASYL(メラジル)」配合の美容液のイメージ写真。ラロッシュポゼ メラB3はMELASYL(メラジル)配合でシミ(色素沈着)まで浸透してメラニンの生成を抑え、美白効果が期待できます。

スキンケア

2024/7/25

【成分解説】MELASYL(メラジル)とは?ラロッシュポゼ メラB3セラムの新美白アプローチ

ロレアルから発表された新美白アプローチ成分「MELASYL(メラジル)」。 これまでの美白有効成分とは全く違うアプローチで、シミの元となるメラニン生成の過程をブロックすると世界で注目されている成分です。 そんなメラジルがラロッシュポゼの美容液メラB3に配合され、待望の日本上陸。 この記事では、美白で大注目の新成分「MELASYL(メラジル)」について、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。 本ページはプロモーションが含まれています。 シミ(色素沈着)はどうやってできる? 色素沈着とは、メラ ...

ReadMore

顔のニキビ、背中ニキビに悩む女性が洗面台で悩んでいるイメージ写真。コラージュフルフル泡石鹸のピンクと青(水色、ブルー)の色の違いが分からないので知りたいと思っている。顔のニキビには緑のコラージュフルフル ホイップソープを使いたい。どこで売っているのかについても知りたい。

ニキビ肌

2024/5/11

コラージュフルフル ピンク・青・緑の色の違いは?

コラージュフルフルが気になっているけれど、ピンクや青(水色、ブルー)、最近は緑も出てきて、色の違いがわからない!とお悩みの方も多いですよね。 この記事では、コラージュフルフル 泡石鹸のピンクと青の色の違い、そして最近発売された緑のコラージュフルフルについても、配合成分や効果の違い、使うべき対象や部位など3つの色の違いを、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者がわかりやすくまとめてご紹介します。 本ページはプロモーションが含まれています。 コラージュフルフルの3つの色の違い コラージュフルフルといえば、有効成 ...

ReadMore

グリコール酸、乳酸と同じAHA(α-ヒドロキシ酸)の仲間として知られるコハク酸(succinic acid)のフルーツ酸のイメージ画像。コハク酸の肌への効果をまとめて勉強するノートが置いてある。

ニキビ肌

2024/4/26

コハク酸はニキビに効く?肌への効果まとめ

最近密かに話題になっているコハク酸。 海外ではすでに人気急上昇の成分です。 そんなコハク酸、従来のピーリング作用以外にもニキビの原因菌であるアクネ菌に対する効果がわかってきました。 この記事では、ニキビケアにおすすめの成分「コハク酸」について、元化粧品メーカー研究員・薬剤師の筆者が徹底解説します。 本ページはプロモーションが含まれています。 コハク酸の肌への3つの効果 コハク酸は、動植物界に広く含まれている有機酸で、天然では琥珀に含まれています。 有機酸というと難しく聞こえますが、「フルーツ酸(AHA)」 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

コスメ管理人

元化粧品メーカー研究員、現役薬剤師| 日本化粧品検定1級2級|日本コスメティック協会 コスメマイスター&スキンケアマイスター|日本フェムテック協会 認定フェムテックエクスパート |10年以上化粧品開発に携わった経験から、本当に肌に良い化粧品についてお伝えします。

-ニキビ肌
-, , , , , , , ,