【赤み・色素沈着・凹凸】日焼け止めでニキビ跡を隠す方法

ニキビの後に残る赤みや茶色いシミ。消したいと思ってもすぐには消えないもの。
ニキビやニキビ跡のケアには紫外線対策は必須です。
ニキビ跡を隠しながら、紫外線対策もできる日焼け止めについて解説します。

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ニキビ跡の種類

頬やおでこ、あごにできたニキビ。
治った後のニキビ跡がなかなか消えず、気になっている方も多いと思います。

ニキビは詰まった毛穴の中で、炎症が起きた状態。
炎症がおさまった後のニキビ跡は大きく３つに分けられます。

治った直後は炎症後紅斑（えんしょうごこうはん, Post Inflammatory Erythema, PIE）と言って、炎症による赤みが一時的に残ります。

PIEは自然におさまりますが、炎症の深さによっては消えにくいものもあリますので、PIEがニキビだと思ってしまうこともあるかも知れません。

それがおさまると炎症後色素沈着（えんしょうごしきそちんちゃく, Post Inflammatory Hyperpigmentation, PIH）と言って、茶色いシミになってしまうことがあります。

炎症後色素沈着はPIEよりも治るのに時間がかかると言われています。

さらに炎症が真皮まで到達してしまっていると、いわゆるクレーターと呼ばれる瘢痕（はんこん）になってしまうこともあります。クレーターになってしまうと有効な治療法はほとんどありません。

瘢痕の80%以上はPIE・PIHから進展したものであるという調査結果^※もあります。

新たな赤み、シミを発生させないために、また瘢痕になってしまう前の適切なアクネケアが大切です。

※Tan J., et al.: J Drugs Dermatol. 2017; 16 (6): 566-572

ニキビ跡ケアに日焼け止めは必須

ニキビやニキビ跡が気になるとき、紫外線対策はしていますか？

ニキビ跡の赤みは、皮膚の毛細血管が拡張して血流が増加した状態です。
この時に日焼けをしてしまうとさらに炎症が起こり、治りにくくなってしまいます。
つまり、より治りにくい茶色いシミや瘢痕へ移行しやすくなってしまうのです。

さらにニキビ跡が治りにくくなるだけでなく、新たなニキビもできてしまう可能性があります。

ニキビやニキビ跡のケアでは紫外線対策をきちんとおこないましょう。

「紫外線がニキビを悪化させる３つの理由」についてこちらの記事で詳しく解説しています。

合わせて読みたい思春期ニキビの紫外線対策　−中学生におすすめの日焼け止め−

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日焼け止めでニキビ跡を隠す方法

ニキビ跡が気になる時は紫外線対策は必須です。
気になるニキビ跡を日焼け止めで隠す方法は、

の２つがあります。

ニキビ跡の種類によってどちらが適しているかが変わります。
まとめると、

のようになります。

赤みはグリーンで隠す

ニキビ跡の赤みは色補正でカバーしましょう。
赤みの上にグリーンを乗せることで肌色に近づくため、目立ちにくくなります。

色素沈着はベージュで隠す

茶色いシミ（色素沈着）は色補正でカバーしましょう。
ファンデーションとしても使えるものもあります。

凹凸は光で隠す

瘢痕などの肌の凹凸は、光の反射を利用してカバーしましょう。
ぼかし効果で毛穴も目立ちにくくなります。

合わせて読みたい【2023年最新】日焼け止めは色つきがオススメ！色別の効果とおすすめを解説

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ニキビ跡が気になる時の日焼け止めの選び方

日焼け止めを使いたいけれど、なんとなくニキビを悪化させてしまいそう…と思われている方もいらっしゃるかも知れません。
選ぶ日焼け止めの種類によってはニキビができてしまったりニキビが悪化することもあります。

ニキビやニキビ跡が気になる時の日焼け止めの選び方のポイントは、

であるかどうか。

ニキビのもととなる毛穴の詰まりのことを「コメド」と呼びます。
すなわち「ノンコメドジェニック＝ニキビのもとになりにくい」ことを示します。

日本皮膚科学会による「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」においてもニキビ肌の方が使う化粧品は「ノンコメドジェニック」であることが推奨されています。

ノンコメドジェニックテストは、実際にヒトの背中に化粧品を繰り返し塗って、ニキビのもと（コメド）ができないことを確認する試験です。

「ノンコメドジェニックテスト済み^※」の表示があれば、毛穴が詰まりにくい、つまりニキビができにくい日焼け止めと言えます。

※すべての方に、ニキビができないわけではありません。

「日焼け止めでニキビができる原因」についてこちらの記事で詳しく解説しています。

思春期ニキビの紫外線対策　−中学生におすすめの日焼け止め−

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ニキビ肌でも使えるニキビ跡を隠す日焼け止め

色や光でニキビ跡をカバーしやすい日焼け止めをご紹介します。

グリーン（赤み）

ロート製薬 【スキンアクア】トーンアップUVエッセンス ミントグリーン

※１ 合成フルオロフロゴバイト、酸化チタン、酸化スズ（光沢剤） ※２ リン酸アスコルビルMg（保湿成分）

内容量・価格	80g　1,100円（税込）	石けんで落とせる	◯
SPF	SPF50+	紫外線吸収剤フリー	×
PA	PA++++	グリセリンフリー	◯
色	ミントグリーン	酸化亜鉛フリー	◯
タイプ	エッセンスタイプ	アルコールフリー	×
使用部位	顔・からだ用	アレルギーテスト※３	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※４	―
耐水性	スーパーウォータープルーフ

※３ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※４ すべての方にニキビができないわけではありません。

ベージュ（色素沈着）

【オルビス】サンスクリーン(R)オンフェイス　モイスト（クリームタイプ）

内容量・価格	35g　1,056円（税込）	石けんで落とせる	◯
SPF	SPF34	紫外線吸収剤フリー	◯
PA	PA+++	グリセリンフリー	×
色	ベージュ	酸化亜鉛フリー	×
タイプ	クリーム	アルコールフリー	◯
使用部位	顔用	アレルギーテスト※１	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※２	◯
耐水性	汗や水に強い

※１ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※２ すべての方にニキビができないわけではありません。

【ミノン】アミノモイスト バランシングベース UV

内容量・価格	25g　1,760円（税込）	石けんで落とせる	×
SPF	SPF39	紫外線吸収剤フリー	◯
PA	PA+++	グリセリンフリー	×
色	ベージュ	酸化亜鉛フリー	◯
タイプ	クリーム	アルコールフリー	◯
使用部位	顔用	アレルギーテスト※１	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※２	◯
耐水性	―

※１ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※２ すべての方にニキビができないわけではありません。

【ラロッシュポゼ】UVイデア XL ティント

内容量・価格	30mL　3,740円（税込）	石けんで落とせる	◯
SPF	SPF50+	紫外線吸収剤フリー	×
PA	PA++++	グリセリンフリー	×
色	ピンクベージュ	酸化亜鉛フリー	◯
タイプ	乳液	アルコールフリー	×
使用部位	顔用	アレルギーテスト※１	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※２	◯
耐水性	―

※１ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※２ すべての方にニキビができないわけではありません。

光拡散（凹凸）

【ビオレ】ＵＶ アクアリッチ ライトアップ エッセンス

内容量・価格	70g　1,078円（税込）	石けんで落とせる	◯
SPF	SPF50+	紫外線吸収剤フリー	×
PA	PA++++	グリセリンフリー	◯
色	なし	酸化亜鉛フリー	◯
タイプ	エッセンスタイプ	アルコールフリー	×
使用部位	顔・からだ用	アレルギーテスト※１	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※２	◯
耐水性	ウォータープルーフ

※１ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※２ すべての方にニキビができないわけではありません。

【ラロッシュポゼ】UVイデア XL プロテクショントーンアップ クリア

※１ 物理的な肌の付着からの防御。すべての大気中物質をさすわけではありません。

内容量・価格	30mL　3,740円（税込）	石けんで落とせる	◯
SPF	SPF50+	紫外線吸収剤フリー	×
PA	PA++++	グリセリンフリー	×
色	なし	酸化亜鉛フリー	◯
タイプ	乳液	アルコールフリー	×
使用部位	顔用	アレルギーテスト※２	◯
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※３	◯
耐水性	―

※２ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。　※３ すべての方にニキビができないわけではありません。

【アクセーヌ】スーパーサンシールド ブライトヴェール＜ナチュラルカバー＞

内容量・価格	22g　4,400円（税込）	石けんで落とせる	×
SPF	SPF50+	紫外線吸収剤フリー	◯
PA	PA++++	グリセリンフリー	×
色	オレンジピンク	酸化亜鉛フリー	×
タイプ	クリーム	アルコールフリー	◯
使用部位	顔用	アレルギーテスト※１	―
化粧下地効果	◯	ノンコメドジェニックテスト※２	◯
耐水性	ウォータープルーフ

※１ すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。 ※２ すべての方にニキビができないわけではありません。

合わせて読みたい敏感肌ブランド徹底分析　アクセーヌ編

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それでも隠れない時は

日焼け止めは顔全体に塗るものなので、カバー力は化粧下地やファンデーションよりは低めです。
もう少しカバー力が欲しい、ピンポイントに隠したいという時は化粧下地やコンシーラーも一緒に使いましょう。

使う順番は次のようになります。

使用順序

化粧下地やコンシーラーもノンコメドジェニックテスト済み^※のものを選びましょう。

おすすめの化粧下地はdプログラム　薬用　スキンケアベース　ＣＣ(医薬部外品)です。
ニキビ跡の赤みをカバーしてくれるだけでなく、化粧下地なのに医薬部外品でニキビや肌荒れまで防いでくれます。

おすすめのコンシーラーはノブ　コンシーラーです。
ピタッと密着してカバー力が高く、シミ・色ムラ・赤みをしっかり隠せます。

※すべての方に、ニキビができないわけではありません。

ニキビ跡を作らないために　日焼け止めの正しい塗り方

ニキビやニキビ跡を作らないために、日焼け止めによる紫外線対策は必須です。
せっかく塗るならより効果的に日焼け止めを使いたいですよね。

日焼け止めの塗り方のポイントは

ことです。

使用量をまもる

日焼け止めに記載されているSPF・PAを発揮するためには2mg/cm²を使います。
でも、ほとんどの方はこの半分程度しか使っていないこともわかっています。

顔の使用量の目安は以下を参考にしましょう。

使用量の目安（顔の場合）

塗りムラがあると、隙間から紫外線が肌に届いてしまいます。
まずパール粒大または100円硬貨大１個分を手に取って塗り、さらにもう1個分を重ねて塗布します。

「顔の日焼け止めの使い方」についてこちらの記事で詳しく解説しています。

合わせて読みたい顔の日焼け止めの塗り方３つのポイント　塗る順番・量はこれが正解！

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塗り直しをする

日焼け止めは肌の表面に塗布膜を作って紫外線をカットします。

１日を過ごすうち、メイクが崩れるのと同様に、日焼け止めもその塗布膜が崩れていきます。

塗布膜が崩れると、崩れてところはいわば穴ができた状態で、紫外線を防ぐ遮光効果が低くなってしまうのです。

塗布膜を均一に保つためにも、日焼け止めは塗り直しをしましょう。

「メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法」について詳しくはこちらで紹介しています。

合わせて読みたい塗り直しは面倒くさい？化粧の上から日焼け止めを簡単に塗る方法

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きちんと落とす

日焼け止めを塗った日は、洗顔やお風呂できちんと落とすことが大切です。

洗顔はニキビケアの基本です。
日焼け止めを落とすことはニキビケアにもつながりますよ。

洗顔の後は、ノンコメドジェニックテスト済み^※の化粧水やジェルなどできちんと保湿をしましょう。

※すべての方に、ニキビができないわけではありません。

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まとめ

赤み、シミなどニキビ跡は紫外線によってさらに悪化してしまうこともあります。ニキビ跡をカバーする日焼け止めを使うと、気になるニキビ跡を隠せるだけでなくニキビの悪化を予防することもできます。ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めでニキビを予防しながらニキビ跡を上手にカバーしましょう。

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